こちらテニマガ編集部、錦織報道の舞台裏

こちらテニマガ編集部、
日曜日の錦織圭プロのATPツアー初優勝を受けて
昨日月曜日は朝から夜までずーっとテレビからの問い合わせに答えたり、
取材を受けたりで、マッキー編集長はじめ、みんなちょっと疲れ気味です。
今日火曜日もまだその続きがある状況。

さて、昨日最初に我が社にテレビカメラを持ってやってきた某局の放送時間。
みんなでテレビの前に並び、
同じフロアにある他競技の編集部もみんなテレビをつけて、
どんなふうに錦織プロが取り上げられるのかとみんなでわくわく。
「マッキー編集長はどんなふうに出るのかねー」
「3秒くらいだったりしてねー」
と冗談を言っていると、ついに編集長が登場しました!

「黙っていても世界のトップ10に入る逸材です」とひと言。

本当に3秒(いや2.8秒か?)という結果に、一同大爆笑!
と同時に、みんなの心によぎったのは
…今の台詞…リップサービス?…疑問が沸いたのでした。
小心者のマッキー編集長にしては、ちょっと言い過ぎでは???
そのとき編集長に目をやると、「そんなあ…」と涙目で呆然としています。
聞くところによると、
「松岡修造さんが、黙っていても世界のトップ10に入る逸材です、と評価していました」
と言ったようですが、
「松岡修造さんが」「と評価していました」の部分はカットされたそうです。

錦織プロの優勝によってテニスがテレビや一般誌で取り上げられるのは
非常にうれしいことで、だから、編集部が持っている
テニスに関する資料・情報を提供しているわけですが、
都合よく利用するメディアがあったことが残念でした。
写真を借りていきながら、お金の話はスルー(写真はただではありません!)、
それどころか、その出所もしっかり出さなかったり…
使ってあげるから、そちらは協力して当然、というような態度をとられたり…
こちらが何時間もかけて探した写真を、やっぱり必要ありませんからと言ったり…
そんなところもありました。

しかし、(こちらの意図も労力も汲んでくださり)
きちんと「報道」してくださったところには、
お疲れ様でしたと言いたいです。
そんな放送局は、放送が終わったあとにもきちんとご挨拶をいただいています。

我々、紙媒体は、一枚の「紙」かもしれませんが、
そこには、まず取材協力者がいて、
取材者(ライター)が取材して文章にして、
フォトグラファーがいて、
文章と写真を組み合わせてレイアウトする人もいて…
多くの人がかかわってつくっているものです。
それを、ついでと、写真の部分だけ写して帰って、
使ってもいいでしょ、テニスが盛り上がるんだから、
なんて感覚がさっぱり理解できません。

今回、「テニスがよくわからないんですが…」と電話してきた某局もありました。
フェデラーの話をしたら、それは誰ですか、との返事。
多少なりとも勉強してから、
「ここのところがわからないんですが…」
くらいの質問をしてほしいと思います。
その行動と、放送される内容は通じるところがあると思います。

マッキー編集長の一件に始まって、笑ってばかりはいられない舞台裏。
気を引き締めて仕事しなければと思います。
人のフリ見て、わがフリ直せ。
錦織プロの今回の結果が、
すばらしい結果であることをしっかり報道したいと思います。

(編集部)


[お詫びと訂正] 
昨日のブログ内容に誤りがありました。
「(錦織プロの)18歳1か月でのツアー初優勝は、
レイトン・ヒューイットが1998年に記録した(アデレードでの優勝)、
16歳10か月18日に次ぐ、ツアー史上2番目の記録」と掲載しましたが、
正しくは「1998年のヒューイットの優勝記録以降、この10年間で最年少の優勝」でした。
お詫びして訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。

[お知らせ] 
テニスマガジン4月号は2月21日(木)発売です。まもなく!
別冊付録は132ページ、オールカラー「春のテニスカタログ」

『第3回テニスマガジン公開講座』の募集もまもなく開始!

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わかりやすく解説されています。

(編集部)

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