パブリウチェンコワが悪天候を克服し、今年3度目のツアー優勝 [香港テニス・オープン]


 
 中国・香港で開催された「香港テニス・オープン」(WTAインターナショナル/10月9~15日/賞金総額50万ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第6シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)が第7シードのダリア・ガブリロワ(オーストラリア)を5-7 6-3 7-6(3)で下し、今年3度目のツアー優勝を果たした。
 
「今朝、私たちには、このトロフィをシェアする心づもりもあったのよ。実際私は、ふたりともこのトロフィに値すると思う」

 3時間11分を要した試合のあと、パブリウチェンコワはこう言った。

「本当に接戦だった。たぶん私は最後のほうでちょっとラッキーだった」
 
 香港でほぼ一日中続いた台風警報のため、数時間遅れたあとに、試合は現地時間の夜9時に始まった。風の強いコンディションは両選手にとって夜遅くのプレーを難しいものにし、ふたり合わせて103本ものミスが出た。うち62本はパブリウチェンコワによるものだった。

世界ランク21位のパブリウチェンコワが今年3度目のツアー優勝
HONG KONG, HONG KONG - OCTOBER 14: Anastasia Pavlyuchenkova of Russia hits a return during her womenâs singles semi-final match of the Prudential Hong Kong Tennis Open 2017 between Qiang Wang of China and Anastasia Pavlyuchenkova of Russia at Victoria Park on October 14, 2017 in Hong Kong, Hong Kong. (Photo by Power Sport Images/Getty Images)

 パブリウチェンコワは第1セットで3-0とリードした。しかしガブリロワはそこから奮起し、第7ゲーム、そしてパブリウチェンコワがサービスをキープしさえすればセットを取るという第9ゲームでもブレークに成功。調子の波の乗ったガブリロワは、そのまま第1セットを先取した。
 
 パブリウチェンコワは、第2セットでもふたたび3-0とリードし、それからエンドチェンジの際にメディカル・タイムアウトを取った。ガブリロワはまたも挽回しようと努めたが、彼女も2-5から治療を受けるため、コートから退出しなければならなかった。
 
 試合は第3セット5-5となったところで雨のため中断された。選手たちが次にコートに戻ったのは、午前1時少し前だった。
 
 パブリウチェンコワはタイブレークで3つのマッチポイントを手にしたが、結局、1つしか必要としなかった。ガブリロワがショットをネットにかけて、長かった戦いについに終止符が打たれたのである。(C)AP(テニスマガジン)

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