21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月7〜11日)の決勝で、第6シードのチョン・ヒョン(韓国)が死闘の末、第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を3-4(5) 4-3(2) 4-2 4-2で倒し、優勝を遂げた。チョンがATPの大会で優勝したのは、これが初となる。

画像: チョン・ヒョン MILAN, ITALY - NOVEMBER 11: Hyeon Chung of South Korea serves the ball in his match against Andrey Rublev of Russia during the mens final on day 5 of the Next Gen ATP Finals on November 11, 2017 in Milan, Italy. (Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)

チョン・ヒョン
MILAN, ITALY - NOVEMBER 11: Hyeon Chung of South Korea serves the ball in his match against Andrey Rublev of Russia during the mens final on day 5 of the Next Gen ATP Finals on November 11, 2017 in Milan, Italy. (Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)

  ふたりはラウンドロビン(2グループに分かれての総当たり戦)の2試合目でも対戦しており、そのときにもチョンが勝っていたが、その試合とは様相がまったく違った。ラウンドを追うごとに調子を上げたルべレフは、前回のようなイージーミスをおかさず、気迫に満ちたフォアハンドの強打をコートの隅々に打ち込み、ラリ―を牛耳っていたのだ。ハイレベルの長いラリーが続いたが、前日に宣言した通り、容赦ないフォアハンドの強打で主導権を握ったルブレフは、第1セットのタイブレークを7-5で制すと、第2セットの第1ゲームでチョンのサービスをブレークした。
 
「第1セットを落とし、第2セットでブレークされたとき、僕はすごくナーバスで怒りを感じていた。でもそれを見せないようにしていたんだ」とチョンはのちに明かしている。「僕はワンチャンスを待っていた。そしてそのワンチャンスをつかみ、第2セットを取った」
 
 この言葉の通り、チョンは我慢を重ねて2-3からのルブレフのサービスをブレークバック。タイブレークでも粘り抜いたことが功を奏し、7-2でこれを取る。そしてこの数分の間に、顕著だったルブレフ優勢の流れが変わったのだった。
 
 ルブレフも諦めず、最後まで攻め抜く姿勢でプレッシャーをかけ続けたが、アンフォーストエラーを極力減らしながら、ルブレフの攻撃に耐えて返球し続け、チャンスと見れば果敢に攻めたチョンが、わずかな差で続く2セットをもぎ取った。

画像: アンドレイ・ルブレフ MILAN, ITALY - NOVEMBER 11: Andrey Rublev of Russia celebrates after winning the first set in his match against Hyeon Chung of South Korea during the mens final on day 5 of the Next Gen ATP Finals on November 11, 2017 in Milan, Italy. (Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)

アンドレイ・ルブレフ
MILAN, ITALY - NOVEMBER 11: Andrey Rublev of Russia celebrates after winning the first set in his match against Hyeon Chung of South Korea during the mens final on day 5 of the Next Gen ATP Finals on November 11, 2017 in Milan, Italy. (Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)

  勝利の瞬間、チョンは両手を挙げ、試合を通し声援を投げた観客たちに満面の笑顔を向けた。反対にルブレフは、準優勝杯を受け取ってるときにさえ、深い失望を顔の上から消すことができなかった。
 
 チョンは試合後、「この気持ちを何と表現すればいいのかわからない。ただ、本当にうれしい。ルブレフは前回よりずっといいプレーをしていて、本当にタフな試合だったから。ただ、ベストを尽くそうと頑張り続けた」と言った。
 
 なお、決勝に先立ち、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)とダニール・メドベデフ(ロシア)の間で3位決定戦が行われることになっていたが、チョリッチが腿の故障で棄権したため、試合をすることなく、3位はメドベデフとなった。

決勝

○チョン・ヒョン(韓国)3-4(5) 4-3(2) 4-2 4-2 ●アンドレイ・ルブレフ(ロシア)

準決勝

○チョン・ヒョン(韓国)4-1 4-1 3-4(4) 1-4 4-0 ●ダニール・メドベデフ(ロシア)

○アンドレイ・ルブレフ(ロシア)4-1 4-3(6) 4-1 ●ボルナ・チョリッチ(クロアチア)

ラウンドロビン・グループ

グループA

アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[1]、デニス・シャポバロフ(カナダ)[3]、チョン・ヒョン(韓国)[6]、ジャンルイジ・クインツィ(イタリア)[WC]

○チョン 1-4 4-3(5) 4-3(4) 4-1●シャポバロフ
○チョン 4-0 4-1 4-3(1) ●ルブレフ
○チョン 1-4 4-1 4-2 3-4(6) 4-3(3) クインツィ
○ルブレフ 1-4 4-0 4-3(3) 0-4 4-3(3) ●クインツィ
○ルブレフ 4-1 3-4(8) 4-3(2) 0-4 4-3(3) ●シャポバロフ
○シャポバロフ 4-1 4-1 3-4(5) 4-3(5) ●クインツィ

グループB

カレン・カチャノフ(ロシア)[2]、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)[4]、ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)[5]、ダニール・メドベデフ(ロシア)[7]

○チョリッチ 4-3(2) 4-1 4-3(5) ●ドナルドソン
○チョリッチ 4-3(5) 2-4 4-1 4-2 ●メドベデフ
○チョリッチ 3-4(3) 2-4 4-2 4-0 4-2 ●カチャノフ
○メドベデフ 2-4 4-3(6) 4-3(3) 4-2 ●カチャノフ
○メドベデフ 3-4(3) 4-2 4-3(1) 4-0 ●ドナルドソン
○カチャノフ 4-1 4-3(3) 4-2 ●ドナルドソン

Race to Milan ランキング(10月30日付)

Race to Milan(ATPランキング)選手名(国名)年齢|2017年の主な戦績ほか

1位(4位) アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)20歳 |ATPファイナルズ出場(今大会欠場)

2位(35位)アンドレイ・ルブレフ(ロシア)20歳|ウマグ(ATP250)優勝

3位(44位)カレン・カチャノフ(ロシア)21歳|ハレ(ATP500)ベスト4のほか、4大会でベスト8

4位(49位)デニス・シャポバロフ(カナダ)18歳|モントリオール(ATP1000)ベスト4

5位(51位)ボルナ・チョリッチ(クロアチア)20歳|マラケッシュ(ATP250)優勝

6位(54位)ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)21歳|シンシナティ(ATP1000)ベスト8

7位(54位)チョン・ヒョン(韓国)21歳|ミュンヘン(ATP250)ベスト4、バルセロナ(ATP500)ベスト8

8位(63位)ダニール・メドベデフ(ロシア)21歳|チェンナイ(ATP250)準優勝のほか、7大会ベスト8以上

56位(294位)ジャンルイジ・クインツィ(イタリア)21歳|2013年ウインブルドン・ジュニア優勝

※トップ写真は、ラウンドロビンの3試合を含め5試合全勝優勝で21歳以下大会初代王者となったチョン・ヒョン
MILAN, ITALY - NOVEMBER 11: Hyeon Chung of South Korea celebrates with the trophy after victory against Andrey Rublev of Russia in the mens final on day 5 of the Next Gen ATP Finals on November 11, 2017 in Milan, Italy. (Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)

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