世界トップ8が競う「Nitto ATPファイナルズ」(11月12~19日/イギリス・ロンドン/賞金総額800万ドル/室内ハードコート)のラウンドロビン(2グループに分かれて総当たり戦)の第3戦が終了し、ダビド・ゴファン(ベルギー)が準決勝進出を決めた。より先に勝ち進むために、彼はこれまで一度もやったことのないことを、やってのけなければならない。それは、ロジャ・フェデラー(スイス)を倒すことだ。

 第7シードのゴファンは第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-4 6-1で下し、フェデラーに対する準決勝をセットアップした。

 第1セット0-3、0-15の劣勢から、ゴファンは15ポイントを連取して試合の舵を取り戻し、それ以降、決して振り返ることはなかった。

「僕はこれまで、一度もロジャーを倒すためのカギを見つけたことがない」とゴファンは言う。彼はフェデラーとの過去6対戦の、すべてで敗れている。「正直言って、明日どうすべきなのかは分からない。でも何かを、何か違ったことを試してみることにするよ。過去に一度もやったことのない何かを」。

 この勝利でゴファンのラウンドロビンでの成績は2勝1敗となった。彼はこれに先立ち、ラファエル・ナダル(スペイン)を倒し、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に敗れていのだ。ディミトロフは、土曜のもうひとつの準決勝で、第8シードのジャック・ソック(アメリカ)と対戦する。

 第6シードのディミトロフはこの日、ラウンドロビンの最後の試合でパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-1 6-1で退け、ATPファイナルズ初出場ながらラウンドロビンでの3戦すべてに勝った、2008年のアンディ・マレー(イギリス)以来の選手となった。

 わずか74分でディミトロフに粉砕された水曜の試合とは違い、ゴファンはスロースタートから回復することに成功した。

 ティームは、猛烈なグラウンドストロークを放ち、第1セット第2ゲームでブレークを果たして3-0とリードを奪ったが、そこから彼のテニスはバラバラに崩壊してしまった。

「言うまでもなく、非常にいいスタートを切った」とティームは言った。「そしてまたも、非常にまずいミスを犯してしまった。僕は、彼が試合の中に戻ってくることを許してしまったんだ。3-0のあと、どうしたわけか、僕は終わりまで平静心を失ってしまっていた」。

 ティームがようやくゴファンの5ゲーム連取の疾走を止めたときにも、ゴファンは冷静さを保ち、サーブをきっちりキープしてセットを取った。ティームはそれから左膝に治療を受けたが、それが何かの助けになったようには見えなかった。

 ティームは第2セットの第3ゲームでふたたびブレークされ、ゴファンが勝利に向け楽々と進んでいく中、さらに2度のブレークを許した。

 ゴファンの方も完璧とは言い難く、ふたりのアンフォースドエラーの総計は、ウィナーの2倍にも及んだ。

 しかしながら、ほとんどの時間帯でゴファンはプレーをコントロール下に起き、7度あったブレークチャンスのうち、5つをものにしている。反対にティームは、6度ブレークポイントを手にしながら、うち1度しかものにすることができないという具合に、好機を浪費してしまった。

「いいサービスゲームで3-3と追いつくや、彼がバックハンドでやや苦しんでいることが分かった」とゴファンは言った。「彼はもしかすると、やや強く打ちすぎていたのかもしれない。彼はバックハンドで、タイミングを失っていた。ボールをどう打つか、というようなことについて、考え始めてしまっていたんだ」。

 昨年も故障者の代役として途中から出場していたゴファンは、今年、この大会でフルのデビューを遂げた。ロンドンで準決勝に進出することは、彼にとって革新的なものとなった今シーズンの、最後のステップだった。彼は2月に初めてトップ10入りし、11月の初頭に、キャリア最高の8位に到達していた。(C)AP(テニスマガジン)

シングルス準決勝

ロジャ・フェデラー(スイス)[2] vs ダビド・ゴファン(ベルギー)[7]

グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[6] vs ジャック・ソック(アメリカ)[8]

シングルス ラウンドロビン

グループ・ピート・サンプラス

ドミニク・ティーム(オーストリア)[4]、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[6]、ダビド・ゴファン(ベルギー)[7] 、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)
※カレーニョ ブスタは、ラファエル・ナダル(スペイン)[1]が右膝の故障により欠場したため代替出場

○ディミトロフ 6-3 5-7 7-5 ●ティーム
○ディミトロフ 6-0 6-2 ●ゴファン
○ディミトロフ 6-1 6-1 ●カレーニョ ブスタ
○ゴファン 7-6(5) 6-7(4) 6-4 ●ナダル
○ゴファン 6-4 6-1 ●ティーム
○ティーム 6-3 3-6 6-4 ●カレーニョ ブスタ

グループ・ボリス・ベッカー

ロジャー・フェデラー(スイス)[2]、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[3]、マリン・チリッチ(クロアチア)[5]、ジャック・ソック(アメリカ)[8]

○フェデラー 6-4 7-6(4) ●ソック
○フェデラー 7-6(6) 5-7 6-1 ●ズベレフ
○フェデラー 6-7(5) 6-4 6-1 ●チリッチ
○ソック 5-7 6-2 7-6(4) ●チリッチ
○ソック 6-4 1-6 6-4 ●ズベレフ
○ズベレフ 6-4 3-6 6-4 ●チリッチ

ダブルス準決勝

ライアン・ハリソン(アメリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)[8] vs ルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)[1]

ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)[4] vsヘンリー・コンティネン(フィンランド)/ジョン・ピアース(オーストラリア)[2]

ダブルス ラウンドロビン

グループ・ウッドブリッジ/ウッドフォード

ルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)[1]、ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)[4]、ボブ・ブライアン/マイク・ブライアン(ともにアメリカ)[5]、イバン・ドディグ(クロアチア)/マルセル・グラノイェルス(スペイン)[7]
※オリバー・マラック(オーストリア)/アンテ・パビッチ(クロアチア)はイバン・ドディグ(クロアチア)/マルセル・グラノイェルス(スペイン)[7]の代替ペア。グラノイェルスが腰痛のため、ドディグ/グラノイェルスは欠場。

○クボト/メロ 7-6(2) 6-4 ●ドディグ/グラノイェルス
○クボト/メロ 6-4 6-3 ●ブライアン/ブライアン
○マレー/ソアレス 6-1 6-1 ●ドディグ/グラノイェルス
○マレー/ソアレス 6-2 6-4 ●クボト/メロ
○ブライアン/ブライアン 7-5 6-7(3) [10-8] ●マレー/ソアレス
○マラック/パビッチ 6-4 6-4 ●ブライアン/ブライアン

グループ・エルティン/ハールヒュース

ヘンリー・コンティネン(フィンランド)/ジョン・ピアース(オーストラリア)[2]、ジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)/オリア・テカウ(ルーマニア)[3]、ライアン・ハリソン(アメリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)[8]
※レイブン・クラーセン(南アフリカ)/ラジーブ・ラム(アメリカ)はピエール ユーグ・エルベール(フランス)/ニコラ・マウ(フランス)[6]の代替ペア。エルベールが腰痛のため、エルベール/マウは欠場。

○ハリソン/ビーナス 6-4 7-6(8) ●コンティネン/ピアース
○ハリソン/ビーナス 6-7(4) 6-4 [10-5] ●エルベール/マウ
○ハリソン/ビーナス 6-3 7-6(5) ●ロジェ/テカウ
○コンティネン/ピアース 7-6(3) 7-6(6) ●ロジェ/テカウ
○コンティネン/ピアース 2-6 6-1 [10-8] ●クラーセン/ラム
○エルベール/マウ 1-6 7-6(7) [10-8] ●ロジェ/テカウ

※トップ写真はダビド・ゴファン
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 17: David Goffin (7) of Belgium in action against Dominic Thiem (4) of Austria in their Group Pete Sampras match today - Goffin def Thiem 6-4, 6-1 at O2 Arena on November 17, 2017 in London, England. (Photo by Ashley Western - CameraSport via Getty Images)

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