セレナ・ウイリアムズが欠場を表明、タイトル防衛に挑まない道を選択 [オーストラリアン・オープン]

 オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の大会主催者は5日、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が出場を取り消した旨を発表した。

 初子出産の4ヵ月後にオーストラリアン・オープンのタイトル防衛に挑まない道を選んだセレナの決断は、自分自身の準備の状態からくるものだという。

 全豪で7度優勝した経験を持つセレナは、自分が今の状態で出場して優勝することができる、と確信できないことを理由に挙げ、タイトル防衛に挑戦しない意図を認めた。

 セレナは先週、自分のコンディションをテストするためにアブダビでのエキシビションマッチでプレーし、フレンチ・オープン優勝者のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に敗れたあと、メルボルンには行かないかもしれない、と漏らしていた。

「アブダビでプレーしたあと、非常にいいところまで近づいてきているとはいえ、私はまだ自分自身が望む状態には至っていないことに気付いた」とセレナは声明文の中でコメントした。

「私のコーチとチームはいつも、『最後まで勝ち抜く準備ができたときにのみ、大会に行け』と言っていた。私は、競い合い戦うことはできるが、私はただ競うことだけを望んでいるのではない。私はただ戦うというよりずっとよいことをやってのけたいと思っている。私には、もう少し時間が必要なの」

 「つまり、残念なことではあるけれど、私は今年のオーストラリアン・オープンには出場しないという決断を下した」とセレナは締めくくった。

 昨年の全豪で優勝し、オープン化以降の時代の最多記録である23番目のグランドスラム・タイトルをつかんだとき、セレナはすでに妊娠していた。彼女は9月に、娘のアレクシス・オリンピアを出産した。

 セレナは、昨年タイトルを勝ち獲る過程で、一度もセットを落とさず、この勝利のおかげで世界1位の座を奪い返してもいた。

 36歳のセレナが、マーガレット・コート(オーストラリア)が保持する全時代を通してのグランドスラム優勝回数最多記録とタイに並ぶには、あと1タイトルが必要なだけだ。コートは、24のタイトルを獲ったが、そのうちの13は、1968年に始まったオープン化時代より前に獲得したものだった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は12月30日にアブダビで行われたエキシビションマッチでのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
ABU DHABI, UNITED ARAB EMIRATES - DECEMBER 30: Serena Williams of United States smiles during her Ladies Final match against Jelena Ostapenko of Latvia on day three of the Mubadala World Tennis Championship at International Tennis Centre Zayed Sports City on December 30, 2017 in Abu Dhabi, United Arab Emirates. (Photo by Tom Dulat/Getty Images)

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