ディミトロフが負傷したエドマンドを手助け、それから準決勝へ進出 [ブリスベン国際]

 オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(ATP250/12月31日~1月7日/賞金総額52万8910ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、ネットを飛び越えて対戦相手の様子を見に行き、それから彼が治療を受けるためにコートサイドの椅子に移動する手助けをした。その2ゲーム後、前年度覇者のディミトロフは、準決勝行きの切符を手にしていた。

 第1シードのディミトロフは、カイル・エドマンド(イギリス)を6-3 6-7(3) 6-4で下し、第3シードのニック・キリオス(オーストラリア)との対戦をセットアップした。キリオスはより早い時間に行われた準々決勝で、元準優勝者のアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)を1-6 6-3 6-4で下して勝ち上がっていた。

 ディミトロフがエドマンドに見せた思いやりが、パット・ラフター・アレーナの観客たちを、彼の足元にかしずかせた。第3セット4-4となったとき、エドマンドはコート上に倒れ、右の足首を両手で押さえた。

第3セット4-4の場面で右足首を負傷してコート上に倒れたカイル・エドマンド(イギリス)
BRISBANE, AUSTRALIA - JANUARY 05: Kyle Edmund of Great Britain falls in his match against Grigor Dimitrovof of Bulgaria during day six of the 2018 Brisbane International at Pat Rafter Arena on January 5, 2018 in Brisbane, Australia. (Photo by Chris Hyde/Getty Images)

 ディミトロフはネットを飛び越えると、コートの反対側のベースラインの後ろで痛みに身もだえするエドマンドを助けに駆けつけ、エドマンドが立ち上がれるよう手を貸し、片足を使えない彼がコートサイドに移動する手助けをした。

「結局のところ、健康は何より重要なことだ。あんなことが起きてしまい、非常に不運だった」と、ディミトロフはエドマンドの故障についてコメントした。「こういった故障を何度も見てきた。どんなふうに感じるかも、身をもって知っている。彼が早くよくなるよう心から願っているよ」。(C)AP(テニスマガジン)

※トップ写真は負傷したカイル・エドマンド(右)に肩を貸し、ベンチに移動する手助けをしたグリゴール・ディミトロフ(中央)
BRISBANE, AUSTRALIA - JANUARY 05: Kyle Edmund of Great Britain is helped by Grigor Dimitrovof of Bulgaria after falling during day six of the 2018 Brisbane International at Pat Rafter Arena on January 5, 2018 in Brisbane, Australia. (Photo by Chris Hyde/Getty Images)

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