「オーストラリアン・オープン」（オーストラリア・メルボルン／本戦1月15～28日／ハードコート）の男子シングルス3回戦で、チョン・ヒョン（韓国）が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）を5-7 7-6(3) 3-6 6-3 6-0で倒し、グランドスラムで初の16強入りを決めた。試合時間は3時間22分。

　全豪に3年連続出場となるチョンは、昨年の大会で初勝利を挙げ、2回戦でグリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）に6-1 4-6 4-6 4-6で敗れていた。グランドスラムでは、昨年のフレンチ・オープン（フランス・パリ／クレーコート）での3回戦進出がこれまでの最高成績だった。

　この結果でチョンは、ズベレフとのジュニア時代からの対戦成績を2勝2敗のタイに追いついた。ズベレフは、優勝した2014年のジュニアの部の準々決勝でチョンを6-2 6-4で破っており、ツアー初対戦となった昨年4月のバルセロナ（ATP500／クレーコート）の3回戦ではチョンが6-1 6-4で勝っていた。

　21歳のチョンは、昨年11月に開催された21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」（イタリア・ミラノ／室内ハードコート）の初代チャンピオン。20歳のズベレフはトップの成績で同大会の出場権を得ていたが、ATPツアー最終戦（イギリス・ロンドン／室内ハードコート）を優先して大会をスキップしていた。

　今大会でのチョンは、1回戦をミーシャ・ズベレフ（ドイツ）の第2セット途中棄権で勝ち上がり、2回戦ではダニール・メドベデフ（ロシア）を7-6(4) 6-1 6-1で下しており、同じ大会でズベレフ兄弟の両方から勝ち星を挙げたことになる。

　チョンは4回戦で、第14シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）と第21シードのアルベルト・ラモス ビノラス（スペイン）の勝者と対戦する。

　昨年のローマ（クレーコート）とモントリオール（ハードコート）でATPマスターズ1000のタイトルを獲得しているズベレフだが、グランドスラムでは昨年のウインブルドン（イギリス・ロンドン／グラスコート）での4回戦進出が最高成績となっている。

※トップ写真は勝利後のオンコートインタビューを受けるチョン・ヒョン（韓国／左）
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 20: Hyeon Chung of Korea after winning his third round match on day six of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 20, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Quinn Rooney/Getty Images)