国枝慎吾がウッデとのライバル対決を制して3年ぶり9度目の優勝 [オーストラリアン・オープン・車いすの部]

「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15~28日/ハードコート)の車いすの部の男子シングルス決勝で、国枝慎吾(ユニクロ)がステファン・ウッデ(フランス)を4-6 6-1 7-6(3)で倒し、3年ぶり9度目の優勝を果たした。試合時間は2時間41分。

 国枝がグランドスラムのシングルスでタイトルを獲得したのは2015年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来で、通算21勝目(全豪9回、全仏6回、全米6回)となる。

 全豪に2年ぶり10回目の出場となった国枝は、2007年から15年まで出場した全大会で単複制覇を果たし、初出場からの5連覇を含む単複各8度の優勝を誇っていた。2016年の初戦でゴードン・リード(イギリス)に初黒星を喫し、昨年の大会は右肘の故障により欠場していた。

 この結果で国枝は、ウッデとの対戦成績を40勝12敗とした。今季は前週のメルボルン(ITF1シリーズ/ハードコート)の準々決勝で対戦し、ウッデが3-6 6-4 6-2で勝っていた。全豪の決勝では2010年、11年、13年に続く4度目の対戦だったが、ウッデの初勝利はならなかった。

 今大会での国枝は、1回戦でリードを6-1 6-3で、準決勝では昨年のウインブルドン覇者のステファン・オルソン(スウェーデン)を7-6(6) 6-2で破り、グランドスラムでは優勝した2015年USオープン以来となる決勝進出を決めていた。

 ニコラ・パイファー(フランス)とのペアで第2シードとしてダブルスに出場していたウッデは、前日に行われた決勝で第1シードのアルフィー・ヒュウェット/ゴードン・リード(ともにイギリス)を6-4 6-2で破っていたが、単複2冠はならなかった。

 車いすテニスは男女シングルス8ドロー、男女ダブルス4ドローで争われる。

 昨年の大会は、シングルスでグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)と上地結衣(エイベックス)がともに初優勝。ダブルスではヨアキム・ジェラード(ベルギー)/リードが初制覇、ジェシカ・グリフィオン/アニーク・ファンクォト(ともにオランダ)は2度目のタイトル獲得を果たした。

※写真は優勝カップを手に陣営とともに喜ぶ国枝慎吾(ユニクロ)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 27: Shingo Kunieda of Japan poses with the championship trophy after winning the Men's Wheelchair Singles Final against Stephane Houdet of France during the Australian Open 2018 Wheelchair Championships at Melbourne Park on January 27, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Michael Dodge/Getty Images)

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