イリ―・ナスターゼ(ルーマニア)は、昨年ルーマニアのフェドカップ監督として暴言を吐き、無礼なふるまいをしたために科された処罰について上訴した結果、2つの活動停止処分の期間を8ヵ月短縮することに成功した。一方罰金は2倍の2万ドルとなった。
 これに先立ち国際テニス連盟(ITF)は、昨年4月に起きた彼の暴走のあと、71歳のナスターゼを2019年までフェドカップ、デビスカップから追放し、2021年まで彼がテニス界で公式な役職に就くことを禁じるという裁断を下していた。水曜日に独立中立裁判所は、ナスターゼはITFの福利ポリシーの4項目に違反していると判断した。
 法廷は、1973年フレンチ・オープン優勝者のナスターゼが、フェドカップでの対戦の最中にイギリスの選手ジョハナ・コンタと審判に侮蔑的言葉を投げ、イギリスの監督アン・ケタボンヌに性的な意味で言い寄った、というITFの訴えに同意した。
 法廷は、ナスターゼは4月24日から始まるデビスカップやフェドカップのようなITFの大会に参列しても良いという判定を下した。彼の追放処分は、ITFの司法権外にあるグランドスラム大会、ATP、WTA大会には適用されない。
 ITF大会における彼の公式な職務・立場への復帰は、2020年4月24日から可能となる。
 法廷はまた、ナスターゼが「メディアのメンバーに対し、侮辱的で脅迫的な言葉を吐き」、出産を控えたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)について、生まれてくる子供の肌の色を推測することをして、「人種的に配慮の足りない」コメントをしたというITFの判断を支持した。
 しかしながらナスターゼはブカレストで発した声明文の中で、自らの解釈を公布した。
 ナスターゼは「私は人種差別主義者ではなく、セレナ・ウイリアムズさんの子供に関わる発言をした際に、人種差別的意図は持っていなかった、とした法廷の結論を歓迎する」と言った。
 セレナは、ナスターゼの自分へのコメントを人種差別的と呼び、イギリス選手への侮辱を女性差別主義的と呼んだ。ナスターゼは昨年4月に、フェイスブック上での声明文の中で、この件について謝罪していた。
 ナスターゼはまた、水曜日に発した声明文の中で「私はこの経験からレッスンを学んだが、その一方で今、彼ら(ITF)が、私に対する彼らの措置は過剰であったことに気づくよう願っている」と言い添えていた。
 元トッププレーヤーだったナスターゼは、昨年のフレンチ・オープンで出入りを禁じられ、2度準優勝していたウインブルドンでも、ロイヤルボックスに招待されなかった。
 ナスターゼは1970年代の現役時代の全盛期に、コート上での感情の爆発、反則すれすれのプレーや駆け引きゆえ、『ナスティ(たちの悪い、意地悪な、の意)』ナスターゼとのあだ名が付いていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年5月にルーマニアのシモナ・ハレプが優勝した大会の表彰式に出席したイリー・ナスターゼ
MADRID, SPAIN - MAY 13: Ilie Nastase congratulates Simona Halep of Romania after her win over Kristina Mladenovic of France after the final during day eight at La Caja Magica on May 13, 2017 in Madrid, Spain. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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