イカイの清水悠太がエース対決を制してチームを決勝に導く [第32回テニス日本リーグ]

「第32回テニス日本リーグ」の決勝トーナメント(2月9~11日/東京都渋谷区・東京体育館/室内カーペットコート)は2日目、男女の準決勝が行われ、男子はイカイがレック興発を3勝0敗、三菱電機はノア・インドアステージに2勝1敗で勝利し、決勝進出を果たした。

 先に決勝に駒を進めたのはイカイ。S2に登場したイム・ヨンギュが斉藤貴史を7-5 6-1で破り王手をかけると、S1には1月にフューチャーズ初優勝を果たした18歳の清水悠太が登場。レック興発のエース・関口周一に対して「序盤は波に乗れなかったが、リードしてからリラックスでき、普段どおりのプレーができた」。力強いストロークで相手を崩し、7-5 6-2で勝利を収めた。

イカイのS2で出場のイム・ヨンギュ(撮影◎菅原淳)

「団体戦は結構好き」と語る清水。高校1年時には西宮甲英高のエースとして日本一に輝いた実績も持つ。初めてプレーした東京体育館も「(速いサーフェスは)得意なので苦じゃなかった」と、発言も頼もしい。

 清水の勝利によって決勝進出を決めたイカイは、続くダブルスも福田創楽/本村剛一が竹島駿朗/佐藤一平をストレートで破り、明日の決勝に向けて全勝という形で弾みをつけた。

 明日、そのイカイと対戦するのが、昨年決勝で涙を飲んだ三菱電機。エースの杉田祐一、仁木拓人の布陣に今季から高橋悠介が加入。学生時代に実績を残す福田健司/廣田耕作の“社員チーム”のダブルスも安定感抜群で高いチーム力を誇る。

 今日の準決勝はS2の仁木拓人が大西賢に6-7(4) 4-6とストレート負けを喫する苦しい展開。S1の高橋悠介と吉備雄也の一戦は、吉備の途中リタイヤによって逆王手をかけることとなり、勝敗はダブルスの結果に委ねられた。

吉備の途中棄権により勝利を収めた高橋悠介(写真◎菅原淳/テニスマガジン)

 福田/廣田はノア・インドアステージの華谷宗/渡邉聖太から第1セットを6-1で奪うと、タイブレークに入った第2セットも力で押し込み、7-4で勝利。福田は勝利が決まった瞬間、コートに大の字となって喜びを爆発させ、接戦をものにした三菱電機が決勝に進出を果たした。

決勝進出を決める勝利を勝ちとり、笑顔を見せる廣田耕作(左)/福田健司(撮影◎菅原淳/テニスマガジン)

 決勝はイカイvs三菱電機に決まった。同カードの決勝は3年ぶり。3年前の勝者は、エース杉田祐一を据えた三菱電機だった。今回はどちらがリーグ制覇となるか。明日は10時30分から入場行進を経て、10時40分より男女3位決定戦も合わせて同時に行われる。

編集部◎中野恵太

※トップ写真は、S1対決に勝利してイカイの決勝進出を決めた清水悠太
撮影◎菅原淳/テニスマガジン

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