36歳にして、フェデラーが世界ランク1位へ [ABN AMRO ワールド・テニス]
オランダ・ロッテルダムで開催されている「ABN AMRO ワールド・テニス」(ATP500/2月12~18日/賞金総額199万6245ドル/室内ハードコート)のシングルス準々決勝で勝つことにより、ロジャー・フェデラー(スイス)が5年ぶりとなる世界ランキング1位への帰還を確実にした。
地元のトップ・プレーヤー、ロビン・ハッサ(オランダ)に対する4-6 6-1 6-1の勝利は、36歳のフェデラーが、33歳で世界1位となったアンドレ・アガシ(アメリカ)の最年長記録を破り、男女を通してもっとも年齢の高い世界1位になる、ということを意味していた。
「世界1位に至り、そのことを36歳、ほとんど37歳にして、ここで楽しむことができるとは、まさに夢の実現だ」とフェデラーは言った。
「本当に信じられない」
来たる月曜日に世界ランキングが更新されるとき、フェデラーは31歳のラファエル・ナダル(スペイン)を追い抜き、世界ナンバーワンに返り咲くことになる。
フェデラーが最後にナンバーワンだったときから5年以上が経ち、また彼が最初に頂点に立った日から14年が経過していたという点でも、これは記録だった。
月曜日になれば、彼は1973年に現在のランキング・システムが始まって以来、世界1位で過ごした期間の最長記録である302週を、さらに更新することになる。
「世界1位の座に至ることは、もしそれがこのスポーツの究極ではなかったとしても、非常に重要な成就のひとつだ」とフェデラーは言った。
「ときに、最初はただ非常にいいプレーをしているがゆえに、そこに至る。ときには、懸命に戦ってその座に戻ろうと努め、また別のときには、やはりそこにいるに値するほかの誰かから、それを力づくで奪い返そうとする。そして歳を取ると、そうするために2倍の努力をつぎ込まなければならないように感じる。だから今回のこれは、たぶん僕のキャリアで、もっとも大きな意味を持つものなんだ」
2005年と2012年に今大会で優勝しているフェデラーは、土曜日の準決勝でアンドレアス・セッピ(イタリア)と対戦する。セッピはこの日の最後の試合で、ダニール・メドベデフ(ロシア)を7-6(4) 4-6 6-3で下して勝ち上がった。
フェデラーは、1月のオーストラリアン・オープンで優勝して20度目のグランドスラム・タイトル獲得を果たし、ランキング首位の座にぐっと近づいた。彼は、もともとはロッテルダムでのプレーを予定していなかったが、世界1位の座を取り戻せるかもしれないということが明らかになったとき、ワイルドカード(主催者推薦枠)のオファーを受け入れた。
ハッサは、フェデラーの行く道をなだらかにする気などないところをはっきり示してみせ、第1セットの第9ゲームでブレークを果たすと、最後はエースによって6-4でセットを先取した。
しかし、フェデラーはそこからギアを上げ、第2セットでは11ポイントを連取して、いきなり3-0とリード。相手を圧倒し、6-1でセットを取り返した。
それからフェデラーは第3セットの序盤に2度ハッサのサービスゲームをブレークして3-0とし、勝利に向かって突き進んだ。
この試合に先立ち、第2シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 6-4で破り、やはり準決勝に進出を決めた。彼はそこで、2017年大会準優勝者のダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦する。第4シードのゴファンは、準々決勝の相手だった第6シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)が体調不良で棄権したため、戦わずしてベスト4に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はオーストラリアン・オープンでのロジャー・フェデラー(スイス)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 16: Roger Federer of Switzerland celebrates after winning his first round match against Aljaz Bedene of Slovenia on day two of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 16, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Ryan Pierse/Getty Images)
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