ブシャールが2015年USオープンで滑って転んだ件を法廷で証言
ユージェニー・ブシャール(カナダ)が水曜日、USTA(全米テニス協会)の過失を問う裁判で証人台に立ち、2015年のUSオープンの際に自分がどのようにしてロッカールームの濡れた床の上で滑って転んだのかについて証言した。
夜10時にUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターのロッカールームに戻ってきたとき、彼女はミックスダブルスの試合を終えたばかりのところだった。その数分後、彼女はロッカールーム内のフィジオセラピー・ルームのタイル張りの床の上で滑って転倒した。
彼女はブルックリンの連邦裁判所の陪審員に、足を滑らせたとき、彼女はアイスバスに向かってトレーニング・エリアに2歩、足を踏み入れたところで、「転んで頭の後ろを床にぶつけた」と話した。
彼女は当時、「ショックを受け」、「ただ天井を見つめていた」ことを振り返った。
23歳のブシャールはまた、皮膚の上に、弁護士が「床の上に残っていた強力な清掃用の液体」と表現したものからくる、焼けつくような感じを覚えた、とも証言している。
USTAがブシャールやほかのプレーヤーたちに、床が濡れて滑りやすいことを警告するための正しいステップを踏まなかったことを糾弾するこの訴えは、2015年になされていた。USTAの弁護士は、トレーナーや他の大会スタッフに同伴されることなくそのエリアに入るべきでないことを、ブシャールは知っていてしかるべきであると反論し、掃除のスタッフは、その夜すべての選手がすでに去ったと信じていたのだ、と主張した。
原告側は、ブシャールはこの転倒で脳震盪を起こし、頭に深刻な故障を負ったとしている。ブシャールは、シングルスでもダブルスでもまだ勝ち残っていたにも関わらず、この故障でUSオープンの残り試合を棄権することを強いられ、また続く中国と日本での大会への出場を取り消さなければならなかった、とも言った。
かつて世界5位に至り、2014年にウインブルドンで準優勝したブシャールの弁護士は、このロッカールームでの転倒と故障が、彼女のキャリアにダメージを与えたと主張している。彼女のランキングは、現在116位となっている。
原告側は、これらのダメージに損害賠償を求めている。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はオーストラリアン・オープンでのユージェニー・ブシャール(カナダ)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 18: Eugenie Bouchard of Canada walks off court after losing her second round match against Simona Halep of Romania on day four of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 18, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Mark Kolbe/Getty Images)
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