21歳ハチャノフがプイユを倒して優勝 [オープン13 プロバンス]
フランス・マルセイユで開催された「オープン13 プロバンス」(ATP250/2月19~25日/賞金総額71万8810ドル/室内ハードコート)のシングルス決勝で、ビッグサーブを持つカレン・ハチャノフ(ロシア)がルカ・プイユ(フランス)を7-5 3-6 7-5のフルセットの戦いの末に倒し、優勝を遂げた。
第9シードのハチャノフは、非常に競ったこの試合で16本のサービスエースを記録し、3度目のマッチポイントをものした。最後のポイントはプイユのフォアハンドのネットミスだった。
ハチャノフは21歳で、プイユは24歳。ふたりは試合後、スポーツマンシップの証としてネット際で抱き合った。
「将来、僕らの間でさらに多くの決勝を戦えることを願っている」とハチャノフはプイユに言った。
「僕は、自分が初日からいいプレーをしていると感じていた。観客でいっぱいの会場で決勝をプレーするというのは素敵なこと。来年もまた戻って来られるよう願っているよ」
世界47位のハチャノフは、2年前の中国・成都オープンに続き、2度目の決勝で2つ目のタイトルを手にした。一方、世界16位のプイユは、今年2つ目、合計で6つ目となるタイトルを逃した。プイユは昨年も、この南フランスのマルセイユで準優勝していた。
「僕は北のダンケルク出身だが、ここが故郷であるように感じ始めている」とプイユは観客たちに言った。
ハチャノフが優勝賞金の11万5150ユーロ(14万1570ドル)の小切手を掲げているとき、プイユは英語でジョークを言った。
「今、君はドバイへの飛行機代を払わなきゃいけないよ」とプイユは翌週のATP大会を指して言った。「おめでとう。君がもっともっと多くの勝利を手にできるよう祈っている」。
ハチャノフは、第1セット第3ゲームでプイユのサービスゲームをブレークし、早々に試合の舵を握った。プイユはバックハンドをダウン・ザ・ラインに決めてブレークバックして5-5と追いついたが、次の自分のサービスゲームではハチャノフにフォアハンドのウィナーを叩き込まれ、ふたたびブレ―クを許した。
これでハチャノフは自分のサービスからセットを取るための第二のチャンスを得て、彼は強力なサービスを放ち、その好機をものにした。
第2セットでは、プイユが最初のゲームで15-40から2つのブレークポイントをセーブしたあと、このセット唯一のブレークを果たしてセットオールに持ち込んだ。
ハチャノフが9本(プイユは4本)のサービスエースを放った第3セット。第12ゲームのプイユのサービスゲームまで、ふたりともが相手にブレークポイントを与えない展開だった。
そして、最初にマッチポイントを得たのはハチャノフ。だが、ラリーに続くネットでのごく平凡なスマッシュをミスした。ところがそのあと、プイユがダブルフォールトをおかして、ハチャノフに勝つためのチャンスをもう一度与えてしまった。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はカレン・ハチャノフ(ロシア)、2月13日撮影
ROTTERDAM, NETHERLANDS - FEBRUARY 13: Karen Khachanov from Russia in action during the First Round match against Philipp Kohlschreiber from Germany during day 2 of the ABN AMRO World Tennis Tournament held at Ahoy Rotterdam on February 13, 2018 in Rotterdam, Netherlands. (Photo by Andy Astfalck/Getty Images)
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