2回戦からシード勢が登場、女子団体のベスト16が決定 [第40回全国選抜高校テニス大会]

「第40回全国選抜高校テニス大会」(3月20~26日/団体戦:博多の森テニス競技場、個人戦:春日公園テニスコート、博多の森テニス競技場)の競技2日目の22日(木)、女子団体は前日順延となった1回戦3試合と2回戦16試合が行われた。

 津商業(三重)vs同志社女子(京都)の1回戦は2勝2敗と並んでS3対決へ。緊迫した試合は福森未来が宮丸千聖に勝利。推薦枠で出場権を勝ち取った津商業が2回戦進出を決めた。

S3福森未来(津商業) 撮影◎BBM

 2回戦は近畿4位の城南学園(大阪)に0勝3敗と完敗。選手たちも全国の1勝に満足しておらず、中村健太郎監督も「これは三重インターハイへの課題」と振り返った。夏のインターハイは地元での開催。その地でさらなる飛躍を誓った。

 2回戦からシード校も登場。大会連覇を狙う相生学院(兵庫)は東北3位の聖和学園(宮城)と対戦。シングルス1の伊藤さつきが相手エースの松原綾乃に4-6で敗れるスタートとなったが、ダブルス1以降は取りこぼさず初陣を勝利で飾った。

 相生学院は昨年の優勝メンバーが8名も揃い、盤石の布陣で今大会に臨む。チーム全員が勝つ術を知るだけに、丸尾幸弘監督も「(全員が)落ち着いてプレーできるところが強み」と自信を覗かせる。06~08年の長尾谷(大阪)以来となる女子団体の連覇となるか。明日の3回戦は九州1位の沖縄尚学(沖縄)と対戦する。

 相生学院のほか、早稲田実業(東京)、仁愛女子(福井)、愛知啓成(愛知)のトップ4シード勢も3回戦に進出した。関東1位の早稲田実業は大商学園(大阪)と対戦。シングルス2本を獲り、ダブルス2本を落とす展開となり、主将の松田望愛が望月美香に追い上げられながらも6-4と競り勝った。

「周りの空気に少し飲まれたが、うまく立て直すことができてよかった」と松田。関東予選から2勝2敗の場面を何度も経験したことで、気持ちを整えることができたと安堵の表情を浮かべた。

S3松田望愛(早稲田実業) 撮影◎BBM

 2年前の優勝校で中国1位の野田学園(山口)は共愛学園(群馬)を、昨年のインターハイ優勝校で東海2位の四日市商業(三重)は聖霊女子短大付(秋田)をともに5勝0敗で退けて好スタートを切り、近畿2位の京都外大西(京都)は初出場の新田(愛媛)を3勝2敗で下し、関東3位の秀明八千代(千葉)は昨夏のインターハイ準V校の松商学園(長野)からシングルス3本に全勝して3回戦に勝ち上がった。

田中聰規監督(左)とS1倉橋奈摘 撮影◎上野弘明

 大会3日目の23日(金)は、女子団体は博多の森テニス競技場で団体3回戦と準々決勝が8ゲームマッチで行われ、女子個人は予選2、3回戦が行われる予定。

※トップ写真は、初陣に勝利した相生学院(兵庫/右側)と聖和学園(宮城)

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