強制棄権は「思いがけないことではない」と大会主催者が説明 [ウインブルドン]
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)が開幕し、初日は男女のシングルス1回戦が行われた。
オールイングランド・クラブの責任者は月曜日、新型コロナウイルス(COVID-19)の接触調査のために選手が棄権を強いられるのは「思いがけないことではない」と語った。
女子シングルスで唯一シードを得た地元選手のジョハナ・コンタ(イギリス)は自分のチームメンバーが陽性と判定されたことで10日間の隔離を命じられたため、日曜日の夜に棄権を余儀なくされた。第27シードで出場予定だったコンタは、2017年ウインブルドンで4強入りした実績を持っている。
またフレデリック・ニールセン(デンマーク)も金曜日にコーチが陽性と判定されたため、濃厚接触者としてダブルスを棄権させられた。ニールセンは2012年、ウインブルドンの男子ダブルスでチャンピオンに輝いたことがある。
「いま起きていることは、特に予想外のことではありません。影響を受けたプレーヤーにとっては、非常に悲しいことではありますが」とクラブの最高責任者(CEO)であるサリー・ボルトン氏は記者会見の場で話した。
「これは私たちが想定していたことで、思いがけないことではないのです。私たちにはプロトコルがあり、検査などの体制を整えています」
ワクチン接種を完了させているかどうかについて、濃厚接触があったと見なされる人の隔離の要請に何ら影響力を持たないとボルトン氏は述べた。彼女はまた、トーナメントの前夜にコンタに起こったことは、もし選手が準決勝または決勝をプレーしようとしていた場合であっても起きる可能性があることだと言い添えた。
「規則は非常に明確です。その問題が起きるのがいつであっても、ルールは同じなのです。それは誰かを大会から追い出す云々ではなく、その人が隔離を行う必要があるために棄権する必要が生じるということなのです」とボルトン氏は説明した。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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