「一生の友達だが、選手として一緒に練習できるのは最後」モンフィスが全仏後の引退を表明したツォンガについて
ガエル・モンフィス(フランス)は5月22日から始まるフレンチ・オープンで、同胞のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と当たらないことを祈っている。
現在36歳のツォンガは先週、フレンチ・オープンを最後に引退することを発表した。ツォンガと公私ともに仲のいいモンフィスは、もしロラン・ギャロスで対戦することになったら、気持ちをうまくコントロールできないだろうと語っている。
「ロラン・ギャロスでジョーと対戦することを想像してみたんだ。彼との対戦(4勝4敗)を思い出すと、いつも苦しい試合になった。また対戦することがないように祈っているよ。ジョーとは若い頃から仲がよかった。年齢は彼が1個上で兄のような存在だ」
2019年11月19日、スペインのマドリッドで行われたデビスカップのフランス代表。左からジョーウィルフリード・ツォンガ、ブノワ・ペール、ガエル・モンフィス(Getty Images)
「忘れられない思い出は、デビスカップのフランス代表に一緒に選ばれたときのこと。ジョーと一緒に戦えるのは特別なものだった。フランスのナショナルスポーツセンターで練習するとき、ジョーだけがキャップを後ろ向きに被ることが許されたんだ。彼が最強だったという理由だけでね」
現在開催されているモンテカルロ・マスターズの前も、モンフィスはツォンガと一緒に練習していた。モンフィスは足を痛めても、練習を休むことは考えられなかった。
「足が痛くても関係ない。“これはジョーと一緒にできる最後の練習なんだから”と自分に言い聞かせたよ。僕らは一生の友達だけど、選手として一緒に練習できるのは最後だ。一人のファンとしては、この数年ジョーがケガで苦しんでいる姿しか見ていないから、もう少し長く見たいと思っている。この数年の彼は本来の姿ではなかったからね」
モンフィスはその後、足のケガのためにモンテカルロ・マスターズ出場を辞退している。
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