キリオスがウインブルドンで初の準決勝進出「グランドスラム大会の準決勝に進めるとは思っていなかった」
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス準々決勝でニック・キリオス(オーストラリア)がクリスチャン・ガリン(チリ)を6-4 6-3 7-6(5)で倒し、グランドスラム大会で初のベスト4進出を果たした。
オーストラリアの男子選手が四大大会で4強入りしたのは、2005年USオープンのレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来となる。
シャープなストロークでガリンを圧倒したキリオスは、ドロップショットや繊細なタッチのボレーでその才能を示しながらもストレートで試合を終わらせた。ガリンがリズムを掴み始めた第3セットでもプレッシャーに負けなかったキリオスは、勝負のかかった場面で度胸のあるプレーを見せて勝利をもぎ取った。
その潜在能力は既によく知られているためキリオスの勝利は必ずしも驚きではないが、彼は2008年以降の同種目でもっともランキングの低いノーシードの準決勝進出者となった。彼がグランドスラム準々決勝を戦ったのは、2015年オーストラリアン・オープン以来でキャリア3度目だった。
観客を大いに喜ばせたその試合後、27歳のキリオスはオンコートインタビューで「今日も素晴らしい雰囲気だった。正直、自分がグランドスラム大会の準決勝に進めるとは思っていなかった。もう手遅れで、既にそのようなチャンスは過ぎ去ってしまったと思っていたんだ。キャリアの初期は、自分の姿勢はあまりよくなかった。チャンスを無駄にしていたかもしれない。ここでの自分の戦いぶりには誇りを感じている。俺のチームも誇りに思う」と話した。
「僕のテニスは僕が一番よくわかっている。7歳からプレーしているんだからね。グランドスラム大会で準決勝までくることができて、僕はかなり幸せだ」
先月のシュツットガルトとハレでも準決勝に進出したキリオスは、今季のグラスコートで12勝2敗の戦績を挙げている。
世界ランク40位のキリオスは準決勝で、第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を死闘の末に3-6 7-5 3-6 7-5 7-6(10-4)で破って勝ち上がった第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。
写真◎Getty Images
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