バウティスタ アグートがミソリッチの夢を終わらせクレーコートで2度目のツアー優勝 [ジェネラリ・オープン]

写真は今季2勝目を挙げたロベルト・バウティスタ アグート(スペイン/左)と準優勝のフィリップ・ミソリッチ(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ジェネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・チロル州キッツビューエル/7月25~30日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が20歳のフィリップ・ミソリッチ(オーストリア)を6-2 6-2で下して今季2度目の優勝を飾った。

 オーストリアのスターであるドミニク・ティーム(オーストリア)がヤニック・ハンフマン(ドイツ)に敗れて敗退したあと母国の期待を背負って奮闘していた世界ランク205位のミソリッチはこの日、まず第3セット6-6からタイブレークの1ポイントを終えたところで雨のため順延となっていた準決勝の残りを戦った。ミソリッチはタイブレークを首尾よく制し、ハンフマンを6-2 2-6 7-6(4)で倒して決勝への切符をもぎ取った。

 準決勝は終盤で順延になっていたとは言え、同日に決勝も戦うダブルヘッダーに臨んだミソリッチは今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した選手だった。

 前の試合で勝った勢いを決勝に持ち込もうとしたミソリッチだったが、より堅固で百選練磨のバウティスタ アグートを崩すことはできなかった。

 バウティスタ アグートは各セットで2度ブレークを果たし、試合を通して主導権を手放さなかった。これはツアー通算11勝目を挙げた彼にとって、クレーコートでは2つ目のタイトルとなる。

「クレーコートでタイトルを獲るのは本当に久し振りだ。このサーフェスで大いに練習を積んできたから、僕にとって非常に特別なことだよ」とバウティスタ アグートは感慨を口にした。

 今週の活躍でランキングの動向をリアルタイムで伝える新しいATPライブランキングで70段上がって136位に浮上したミソリッチは、「ロベルトを祝福したい。僕はかつてあなたのプレーをテレビで観ていた。ここであなたと決勝で対戦するというのは、僕にとって名誉なことだ」と表彰式の準優勝スピーチで語った。

 シングルスに先立ち行われたダブルス決勝では、ペドロ・マルチネス(スペイン)/ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)が第1シードのティム・プッツ(ドイツ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)に5-7 6-4 [10-8]で競り勝ちチャンピオンに輝いた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles