チチパスがメドベージェフから3度目の勝利で決勝進出、肩のケガから復活のチョリッチはマスターズ初制覇に王手 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月14~21日/賞金総額697万1275ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-6(6) 3-6 6-3で振りきり今季3勝目に王手をかけた。

 直接対決で負け越しているチチパスは高い守備力を誇るメドベージェフとベースラインで張り合う代わりにタイミングよくネットを取ってポイントを稼ぎ、対戦成績を3勝7敗とした。

「僕は何本かのショートボールに付け込んでネットに出た。多くの勇気あるサーブ&ボレー、ネットへのアプローチが今日の素晴らしい勝利をもたらしたんだ」とチチパスは試合後に語り、満足感を滲ませた。

 自分が取った2セットでは質の高いプレーを見せたが、第2セットでのチチパスはあっという間に0-5と劣勢に立たされた。そのセット内で体勢を立て直して勢いを取り戻した状態で第3セットに向かったチチパスは、「第3セットが難しいものになることはわかっていた。彼はフィジカル的に要求の大きいプレーを僕に課した。僕はただ、彼がファーストサーブをミスしたときをうまく活用したんだ」とその局面を振り返った。

「彼は連続でファースサーブを外し続けていたから、僕が次の動きについてより明瞭に考えるための時間ができたんだ。彼はブレークポイントでダブルフォールトを犯してしまったけど、あれは心理的な意味で非常に重要な瞬間だったと思う。勝利まで数ゲームとなり、僕は非常に落ち着いてすべてのポイントに集中していたよ」

 チチパスは決勝で、第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3 6-4で破って勝ち上がったボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する。

 肩のケガで昨季の大半を棒に振って世界ランクを152位まで落としているチョリッチは今大会にプロテクト・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)で出場し、2回戦で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を倒す番狂わせを演じた勢いを継続した。

 雨による長い待ち時間を潜り抜けて勝利をおさめたチョリッチは、「とてもタフで、長い1日だった。試合が19時半からになるとは思っていなかったよ。15時にここに着いて、もっと早い時間にプレーすると思っていたんだ」と試合後にコメントした。

「クレイジーな1日だったけど、終わり方はよかった。言うまでもなく、僕は今日のテニスにとても満足しているよ。本当にいいプレーができていたからね」

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写真◎Getty Images

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