2年の戦線離脱を経て“韓国テニスの英雄”チョン・ヒョンが地元ソウルでコートに復帰 [韓国オープン]
ATPツアー公式戦の「Eugene韓国オープン・テニス選手権」(ATP250/韓国・ソウル/9月26日~10月2日/賞金総額123万7570ドル/ハードコート)の男子ダブルスのドローで目を引いた名前がある。それは同胞のクォン・スンウ(韓国)と組んでワイルドカード(主催者推薦枠)で出場するチョン・ヒョン(韓国)だ。
2017年に創設された男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」の決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を破って初代チャンピオンとなったチョンは、その数ヵ月後にオーストラリアン・オープンで準決勝に進出して注目を浴びた若手だった。しかしその後はケガに苦しめられ、2020年9月からは背中のケガで完全にシーンから姿を消していた。しかしその彼がダブルスのみとはいえ、今大会でコートに戻ってくることになった。
「ケガのためにここ数年は戦列を離れなければならなかったけど、ようやくコートに戻ることができた。ふたたびテニスをプレーできて本当にうれしい」とチョンは記者会見で話した。
チョンによれば彼が悩まされていた腰のケガは絶え間ない治療とリハビリが必要だったため、予選敗退に終わった2020年フレンチ・オープン以降は大会に出場することができていなかった。その年の彼はフレンチ・オープン以外に出場したチャンレンジャー大会を含めて6試合しかプレーできず、2018年4月に自己最高19位をマークした世界ランクも現在は失っている。
「僕は四六時中、治療とリハビリを繰り返さなければならなかった。それからひたすらトレーニングとリハビリという生活を2年続けたんだ」
今大会ではダブルスにしかエントリーしていないが、チョンは翌週から韓国で開催されるチャレンジャー大会でシングルスにも出場して自分の状態を確認する予定だと明かした。
「最初の目標はケガなくプレーし、健康を維持することだ。これは僕にとって2年ぶりの大会だから急ぎたくはないし、無理もしたくない」とチョンはコメントした。
「2年もプレーしていなかったから、幸福感や緊張感などいろんな感情が混じり合っている。でも何より自分の住むソウルでふたたびプレーできることが凄くうれしいんだ」
写真◎Getty Images
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