メドベージェフがティームを倒して準々決勝へ、チチパスはチョリッチに惜敗 [ATPウィーン]

写真は2021年Nitto ATPファイナルズでのダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月24~30日/賞金総額248万9180ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がドミニク・ティーム(オーストリア)を6-3 6-3で下して8強入りを決めた。

 双方が激しい闘志を見せて出だしから打ち合ったが、メドベージェフは持ち前のカウンター能力で第1セット3-3から最初のブレークに成功して試合の主導権を握った。

「タフな試合だった。6-3 6-3で勝ったけど、約1時間40分の厳しい試合だった。どちらに転んでもおかしくなかった。ある瞬間に僕は彼のサービスに大きなプレッシャーをかけ始めた。僕のほうはサービスがよかったから、自分のサービスゲームで彼に多くのチャンスを与えなかった。それが今日のカギだったと思う」とメドベージェフは試合後にコメントした。

 最初のブレークを果たすことで流れを引き寄せるきっかけとなった第1セット3-3からのゲームについて、「彼のサービスゲームで僕が最初のポイントを取ったのはあれが初めてだった。そこまでは常に40-0だったから、ブレークが難しかった。あのゲームで僕は彼にプレッシャーをかけることができたんだ。彼にもいくつかゲームポイントがあったけど、その都度デュースに戻すことができた。それは本当に重要だった。あのゲームを取ったことで少し弾みがついたよ」とメドベージェフは振り返った。

 イタリア・トリノで開催される世界トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」出場権を争うレースランキング(Race To Turin)で5位につけているメドベージェフは、今大会で優勝すれば残り3枠のひとつを確保することができる。

 メドベージェフは次のラウンドで、フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を7-5 6-3で破って勝ち上がった第6シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 そのほかの試合では第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、マルコス・ギロン(アメリカ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 チョリッチが第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に4-6 6-4 7-6(4)で競り勝ち、ディミトロフが第3シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 6-4で退け、ギロンは第7シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3 6-4で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではフルカチュがチョリッチと、ディミトロフはギロンと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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