ラヨビッチがジョコビッチを倒すキャリア最大の勝利で準決勝進出「彼を倒すことができると考えたことすらなかった」 [スルプスカ・オープン]

写真はドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「スルプスカ・オープン」(ATP250/ボスニア ヘルツェゴビナ・スルプスカ共和国バニャ ルカ/4月17~23日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同胞のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)に4-6 6-7(6)で敗れる波乱が起きた。

 ツアーで対決した過去2試合で32歳のラヨビッチはジョコビッチから4ゲームしか取ることができていなかったが、この日は直面した16回のブレークポイントのうち15本をセーブして攻撃的な姿勢を保ちながらもミスを最小限に抑えた安定したプレーで競り合いを制した。ジョコビッチが敗れたのは今季3度目だが、ツアー大会で同国の選手に負けたのは2012年以来となる。

「胸がいっぱいだ。これは僕にとってキャリア最大の勝利だ。ホームタウンでよき友人であり我が国の英雄でもあるノール(ジョコビッチの愛称)とプレーしていた訳だから、いろんな感情が沸き上がって複雑な気分だ。彼を倒すことができるなんて考えたことすらなかったけど、それが現実に起きたんだ」とラヨビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

 時折サーブ&ボレーを混ぜながらアグレッシブに戦い続けてジョコビッチにプレッシャーをかけたラヨビッチは、コート狭しと相手を振り回した末にキャリア3度目のトップ5プレーヤーに対する勝利を世界ナンバーワンを初めて倒してもぎ取った。

「今日の彼(ジョコビッチ)はファーストサーブの確率があまりよくなかった。おかげで僕はそれを自分のアドバンテージとすることができたんだ。でも全体的に見て、僕は非常にいいプレーができていたと思う」とラヨビッチは試合を振り返った。

 ラヨビッチは次のラウンドで、第6シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)を7-5 6-0で破って勝ち上がった同胞で第4シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)とアレックス・モルチャン(スロバキア)の顔合わせとなった。第2シードのルブレフがワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)を7-5 6-3で退け、モルチャンはラスロ・ジェレ(セルビア)に6-2 4-6 7-5で競り勝った。

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写真◎Getty Images

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