かつてインターハイのシングルスは129ドローだった!

こちら東京・水道橋のテニマガ編集部。ただいま取材中ではなくデスクにて作業中。
いや、今週はずっとデスクでインターハイ記録集の校正中。涙。
(7月21日発売テニスマガジン9月号別冊付録)

亜細亜大の堀内監督から電話をいただきました。
「公開講座(初の試み! テニマガ主催のテニスレッスン)の打ち合わせと
 あと、サービスの練習しなくちゃね」
「え?わたし?(→編集部A)」
http://www.sportsclick.jp/tennis/sp600cd/index04.html

先日、テニスマガジン・ゼビオカップ北九州大会で久しぶりにテニスをしました。
『丸ごと一冊サービス』(ただいま発売中!)が完成してから、
わたしの頭の中でサービスは完璧!だったんです。
疑問はすべてクリアになっていたんです。
ところが、「現実はほど遠いものでした」と堀内監督に言うと
「それは練習しなきゃね」。
当たり前ですよね。
年内にはグリップを薄くして、「どっこいしょサービス」から脱出、
「あれ?変わったね?」と言われるくらいになります。宣言。
http://www.sportsclick.jp/magazine/tennis/mook486/index.html


さて、お先真っ暗…と思うくらいの校正紙の山にいまひとつ手が伸びず、
横目でちらっと見ては避けていましたが
黙々と机に向かって、紙に顔をくっつけてまで真剣に校正するFさんとNくんを見ていたら
このまま任せたい…
いや、わたしも真剣にやろうと、ようやく火がつきました(今頃)。

といっても、全部の工程が5段階あるとすれば、まだ「3」といったところ。
気合だ、気合だ、気合だ。

気合は入れているんですが、ちょっと脱線します。
みなさんに見てもらいたいものがあります。

これは昭和48年(1973年)の三重インターハイのシングルスドローの一部です。
次号発売の折には必ずチェックしてくださいね。

上の方に小さな山があるのがわかりますか?
宮山さんと小森さんの試合(どんな試合だったんでしょうね)。
この年のインターハイは、この小さな山を含め、
シングルスのドロー数が「129」でした。男女とも。
現在は「128」であり、あとにも先にも「129」はこの年だけです。

この不思議を解決すべく、元高体連テニス部部長の古川溥先生にお尋ねしました。
すると「おそらくその年、沖縄が初参加した年じゃないかと思うんだ」。
すぐさま団体戦の『47都道府県年度別参加年』という資料を調べると、
おおっ、確かにこの年から沖縄県が初参加しています。

「これは僕の推測だけど、
 何らかの理由で(沖縄を)128ドローに間に合わせられなかった。
 でも、当時の部長先生だった長谷川寛治先生の采配で、
 ドローサイズを増やしてカバーしたんだろうね」

この年の129ドローは、はっきりした理由はよくわかりませんが
スペシャルドローということで、
なんだか、うれしい気持ちにさせてくれます。
もしも、この真相をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

ちなみに前述した団体戦の『47都道府県年度別参加年』という資料を見ていくと、
昭和48年に沖縄代表として初めてインターハイに参加した高校は
「小禄高校」でした(男女揃って出場)。
47都道府県は随時、インターハイに参加していくのですが
さて、最後に参加した都道府県はどこでしょう?

答えは、男子が滋賀県「栗東高校」(昭和51年)
    女子が山形県「日本大学山形高校」(昭和55年)でした。

そして、その年、
男子が昭和51年(1976年)、女子が昭和55年(1980年)から、
全47都道府県が揃って全国大会を戦うようになりました。

この舞台裏はまた調べてみることにしましょう。

ところで、もう一度、写真を見てください。
現在、ウインブルドンで解説中の福井烈さん(毎日TV見てますよー)の名前が
この129ドローの一番上にあります。
福井さんはこのドローのことをよく憶えていらっしゃって、
なんでも、1回戦を勝ち上がってきた小森さんとの対戦はとても苦戦したとのこと。
もしも、この試合で福井さんが敗れていたら、
あの3年連続3冠という偉業は達成されなかったんですよ。
(次号インターハイ大特集でインタビューあり)

どんな大会でもそうですが、初戦を戦うということはむずかしいものなんですね。

あれ? 先ほどのドローでもう1箇所、不思議発見。
宮山さんと小森さんのドロー番号はどちらも「2」。
つまりこのドローは結局、「128」ということになっています(笑)。

(編集部A)

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