【こちらメルボルン】ショーコートを揺らした地元18歳コキナキス

2015年最初のグランドスラム、オーストラリアン・オープンが開幕しました!

市内からトラムに乗ってロッド・レーバー・アリーナ停留所で降ります。

先日まではこうでしたが…

本日からこうなりました…前が見えません。

入場を待つ人は左のほうで、チケットを購入する人が右のほうです。午前中のチケット購入はおよそ1時間待ちと聞きました。

入場口では「紙のチケット」を専用読み取り機にかざして入場しますが、本日から「モバイルチケット」が発売になりました!

スマートフォンなどモバイル・デバイスからチケットを購入、ペーパーレスで入場できるというものです。「もう並ばなくていいんですよー」と案内係の方が列に向かって説明するのですが、みなさんそう簡単には列を離れません。これから浸透していくと、様子も変わってくるのでしょう。

ちなみに、よいお天気に恵まれた大会初日の来場者数は、デイセッション4万9041名、ナイトセッション2万2130名、合計7万1171名でした。最多記録更新。

オーストラリアン・テニスマガジンのブースを覗くと…

IMGアカデミーの校長先生、ニック・ボロテリー コーチが自身の書籍「Nick Bollettieri COACHING THE GAME」のPRサイン会をやっていました。

実は昨日も会場内でニックさんをお見かけしたのですが…そのときはカメラを持っておらず写真が撮れなかったので、ここからは想像してください。

長いスティックを持ってうろうろするニックさん。スティックの持ち手はラケットと同じグリップで、スティック本体にはボールが串刺しされ、スティックを振るとボールが手元から先端へ移動するという、いわゆるテニス用の素振り器具ですね。

それを使って会場内のあちこちで記者にレッスンをするニックさんを見ました。おそらく、最近の様子を取材しようと思って声を掛けてきた記者に、「テニスを教えてあげよう」としたのでしょう(想像)。記者はそれでスティックを振ることに。同じ光景を数回見て、笑ってしまいました。

ニックさんは現在83歳です。

予選上がりのラデッカが第5シードのイバノビッチを1-6 6-3 6-2で破りました。イバノビッチは劣勢になるや、みるみるナーバスになっていき、サービスはガタガタに崩れて盛り返せる雰囲気はありませんでした。

イバノビッチの泣き顔ばかりがニュース配信されているので、ここではラデッカの喜びの表情をどうぞ。

両者は2009年のウインブルドン1回戦で一度対戦したことがあり、イバノビッチが5-7 6-2 8-6で勝利。ラデッカはその試合で「2本のマッチポイントを持っていたけれど、逃して負けた」そうです。

だからラデッカはこの試合で「手が震えた」と言います。でも「もしマッチポイントがきたら、そこで終わらせる」と強く思っていたそうで、心の準備ができていたんですね。過去の経験を生かすとはまさにこのことです。

オーストラリアからまたまた新星登場です。昨年のウインブルドンではニック・キリオスが注目を集めましたが、今年の全豪では第11シードのエルネスツ・グルビス(ラトビア)を破った18歳、タナシ・コキナキスが鮮烈デビュー。スコアは5-7 6-0 1-6 7-6(2) 8-6、試合時間はなんと4時間7分。自身初のフルセットマッチを制しました。

タナシ・コキナキス

196cm、80kgの抜群のスタイルは、これからトレーニングをして筋力をつけていったら、パワフルになるでしょうね。どことなくジョコビッチに似ていて、飄々としています。プレーはオフェンス、ディフェンスと隙がななく、相手を騙して打つドロップショットなど多彩で策士です。

ショーコート3に入りましたが、グルビスが握ったマッチポイントをことごとく跳ね返したティーンエイジャーに、地元OGたちはデ杯級の声援を送ってバックアップ。明らかに観客席は揺れていました。

運動能力の高さもさることながら、ピンチの連続だった試合を不屈の精神と、自分のプレーで切り開いていった様子は、まさに将来のトップスター。

昨年に続いてワイルドカード(主催者推薦)で出場したコキナキス。昨年は700位台でしたが、今年は100位台で出場と大きくステップアップしています。

場内をハイタッチしながらウイナーズラン!


(編集部A)

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