「楽天ジャパンオープン」(ATP500/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦10月2~8日/賞金総額156万3795ドル/ハードコート)の本戦3日目、日本からは内山靖崇(北日本物産)がシングルス2回戦で第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)に挑んだが、3-6 4-6のストレート負けに終わった。

 今年のウインブルドン準優勝者で世界ランク5位のチリッチに対し、まだグランドスラム大会の出場がない214位の内山。実績、経験、その差は明らかだが、序盤から「ギアをマックスにして戦った」内山の奮闘もあり、試合は互角の展開で進んだ。

 しかし、お互いがサービスキープを続けてチリッチの4-3で迎えた第8ゲーム、ついに内山のサービスゲームがブレークされる。5-3とリードを広げたチリッチは次の第9ゲームをものにして、第1セットを6-3で先取した。

 内山は第2セットの第1ゲームもサービスゲームを落とした。気持ちの切り替えはできていたが、攻めきれなかった。その後はふたたびサービスキープが続き、ブレークポイントも一度だけつかんだが、結局、最後までチリッチのサービスをブレークできず、第2セットも6-4で制したチリッチが勝利を手に入れた。

画像: 試合後の握手を交わす内山(右)とチリッチ(撮影◎井出秀人/テニスマガジン)

試合後の握手を交わす内山(右)とチリッチ(撮影◎井出秀人/テニスマガジン)

 会見に姿を見せた内山は「いろんな感情がある」と口にした。「強かったなという想いと、思ったよりもできたという想い」だが、「悔しいことに変わりはない」と強調した。試合前はもっと劣勢になると覚悟していた。だが、ラリー戦は十分についていけたし、自分のテニスを出すことができた。

 大きな差を感じたのはサービス力だ。1時間14分の戦いの中で14本のサービスエースを浴びせられた。ファーストサービスを入れられたときのポイント確率は第1セットこそ78%だったが、第2セットは100%とノーチャンスだった。

 世界5位はこれまで戦った相手の中では最高位。「簡単なミスが少ないし、ちょっとしたミスに付け込んでくる」とトッププレーヤーのすごさを実感した。この貴重な体験はこれからの戦いにつなげるつもりだ。

画像: 敗れはしたものの、アグレッシブな姿勢を貫いた内山(撮影◎井出秀人/テニスマガジン)

敗れはしたものの、アグレッシブな姿勢を貫いた内山(撮影◎井出秀人/テニスマガジン)

 勝ったチリッチは「必要なときによいサービスが入った」と勝因を語り、内山については「フォアもバックも安定していた。コート上の動きもよかったし、サービスにもバリエーションがあった」と評価した。チリッチは準々決勝でライアン・ハリソン(アメリカ)と対戦する。



This article is a sponsored article by
''.