昨年準優勝のゴファンが快勝「デ杯決勝進出で大きな自信を得た」 [楽天ジャパンオープン]
東京・有明で開催されている「楽天ジャパンオープン」(ATP500/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦10月2~8日/賞金総額156万3795ドル/ハードコート)のシングルス1回戦。
昨年の準優勝者で第4シードのダビド・ゴファン(ベルギー)が、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)を7-5 6-1で倒し、今年の進撃を一歩進めた。
第1セット唯一のブレークは最終ゲームに訪れた。ゴファンは、それから第2セットでの最初のチャンスでふたたびブレークを果たし、ストレート勝利をものにした。彼は次の2回戦で、予選を勝ち上がったマシュー・エブデン(オーストラリア)と対戦する。
ゴファンは、デビスカップで決勝進出を決めたベルギーのエースだ。ベルギーは9月中旬の準決勝でオーストラリアとの大接戦を制し、11月に行われる対フランスの決勝行きの切符をもぎ取った。
だが彼は、日曜日の深圳オープンで3年ぶりのツアー・タイトルを獲得する前に、ツアーで6連敗していたのだ。
「多くのプレーヤーにとって、デビスカップでプレーするのはよいことだと思う。デビスカップでの経験は、ツアーに戻った際に大きな自信となる可能性があるんだ」とゴファンは言った。「国のために勝利を挙げるというのは、本当に特別なことだよ。それにより、多くのエネルギーと自信を得ることができるんだ」。
「USオープンのあと、僕はオーストラリアに対する準決勝で2つのシングルスに勝った。そうして僕らが決勝進出を決めたとき、僕が自分のフィジカル面での状態と自分のテニスに大きな自信を得ることができたのは、たぶんそのおかげなんだ」
ゴファンは、6月のフレンチ・オープンで足首に深刻な故障を負ったとき、ロンドンで行われるATPファイナルズに向けてのレースで6位だった。彼はそのケガのせいで6週間を棒に振り、ランキングは13位に下降したが、ATPファイナルズ出場の希望を変わらず抱き続けている。
「あれは僕がキャリアで被った、最初の大きな故障だった。だからあの時期を切り抜けるのは簡単なことではなかったよ」とゴファン。「僕はしっかり休養をとった。それが僕の故障のポジティブな点だった。今年前半の6ヵ月の間、僕は本当にいいプレーをしていたからね…そうは言ってもやはりあれ(故障時)は、僕にとって最良のときではなかったけれどね…」。
アレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)は、1回戦でダニール・メドベデフ(ロシア)を6-1 6-2で破った。彼は次のラウンドで、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を倒したスティーブ・ジョンソン(アメリカ)と対戦する。
21歳のメドベデフにとって、この敗戦は来月イタリア・ミラノで行われる21歳以下のトップ8による「Next Gen ATPファイナルズ」出場を目指す上で、痛い打撃を与えることになった。彼はその出場権を争うレースで、自動的に出場できる最後のスポットである7位に位置している。
アドリアン・マナリノ(フランス)は2回戦でイリ・ベセリ(チェコ)を6-2 2-6 6-3破り、準々決勝に駒を進めた最初の選手となった。
ライアン・ハリソン(アメリカ)は、USオープン準優勝者ケビン・アンダーソン(南アフリカ)のビッグサーブに耐え、6-3 1-6 7-6(2)で勝って準々決勝に進出した。
アンダーソンはこの試合で24本のサービスエースを放ったが、世界52位のハリソンは激しい戦いに打ち勝った。ハリソンは準々決勝で、第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
チリッチは日本の内山靖崇(北日本物産)を6-3 6-4で倒し、ベスト8へ進んだ。内山は1回戦で、ATP大会の本戦初勝利を挙げていた。チリッチは、自分のサービスからの34ポイントのうち、4ポイントしか落とさなかった。(C)AP(テニスマガジン)
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