ハレプが準決勝での勝利で世界1位の座を確実に [チャイナ・オープン]

 中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/9月30日~10月8日/賞金総額702万7063ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第9シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-2 6-4で倒し、キャリア初の世界1位の座を確実にした。

 ハレプは今年、これ以前に数回、世界1位の座に就くチャンスを手にしていたが、全仏オープン決勝におけるオスタペンコとの初対戦ではフルセットの末に敗れ、ナンバーワンの座とグランドスラム初タイトルの双方を逃していた。

「もちろん、これは私の人生で最良の瞬間だわ。そして私は、それをキープしたい」とハレプは勝利のあとにコメントした。「私にはあといくつかの、キャリアでの夢がある。ひとつは教えてあげるわ、ひとつだけね。それはグランドスラム大会で優勝することよ」

シングルス準決勝でエレナ・オスタペンコを破ったシモナ・ハレプ
BEIJING, CHINA - OCTOBER 07: Simona Halep of Romania celebrates after winning the Women's Singles Semifinals match against Jelena Ostapenko of Latvia on day eight of 2017 China Open at the China National Tennis Centre on October 7, 2017 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

 今回、ハレプがガルビネ・ムグルッサ(スペイン)から1位の座を奪うには、今週の北京で決勝に進出し、決勝でエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)に敗れないことが条件だった。ムグルッサは、月曜の1回戦を風邪のため途中棄権していた。

 スビトリーナは長い時間を擁する大接戦となった準々決勝で、カロリーヌ・ガルシア(フランス)に敗れていた。

 マドリッドで優勝したあと、今季2度目のタイトルを目指すハレプは、北京の決勝でガルシアと対戦する。ガルシアはこの日の準決勝で、ペトラ・クビトバ(チェコ)を6-3 7-5で倒して勝ち上がった。

 オスタペンコは週を通して一度もセットを落とさずに準決勝に至った。しかし、ハレプは第1ゲームでオスタペンコの最初のサービスゲームをラブゲームでブレークし、第1セットを支配する。第7ゲームでふたたびブレークを果たして5-2とリードを広げたハレプは、それからサービスゲームをキープしてセットを取った。

 第2セットでのハレプは、第6ゲームでブレークバックされ、せっかく掴んだ3-2のリードを返上するが、第9ゲームでふたたびブレークに成功。最後のゲームでは40-0からフォアのウィナーをダウン・ザ・ラインに決め、勝利をものにした。

 スビトリーナに対してマッチポイントを凌いで勝ち上がったガルシアは、現在マッチ10連勝中だ。しかし彼女は、ハレプと最後に対戦したモントリオールでは、ストレート負けを喫している。

「私がプレーしたいのは、そういう類の試合なの。トッププレーヤーに対する試合よ」ガルシアは日曜のハレプに対する決勝について、こう言った。「彼女は、すごく油断のならない難しい相手だわ」(C)AP(テニスマガジン)

準決勝の勝利で世界ナンバーワンの座を確定させ、記念のブーケを贈呈されたシモナ・ハレプ(左から3人目)
BEIJING, CHINA - OCTOBER 07: Simona Halep of Romania poses with a bouquet after becoming world number one due to winning the Women's singles semifinals match against Jelena Ostapenko of Latvia on day eight of 2017 China Open at the China National Tennis Centre on October 7, 2017 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

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