決勝はナダルとキリオスの対戦に [チャイナ・オープン]
中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」(ATP500/中国・北京/10月2~8日/賞金総額302万8080ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第3シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3 4-6 6-1で下して決勝に進出するとともに、ツアー最高となるマッチ60勝目を記録した。
ナダルは決勝で、ニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。
ディミトロフのナダルに対するここ10対戦で唯一の勝利は、昨年のチャイナ・オープン準々決勝でのものだった。この日の試合では、ナダルのサービスゲームだった第10ゲーム、2度目のセットポイントで放ったバックハンド・クロスのウィナーで、ディミトロフは第2セットを取り返した。
しかしナダルは、第3セットに入るやすぐに試合の主導権を握り、たちまち4-0とリードを奪った。
キリオスはもうひとつの準決勝において、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 7-5で退け、その過程で一度も自分のサービスゲームを落とさなかった。
この日の彼は印象的な70%というファーストサーブの確率を誇り、11本のサービスエースを刻んだ。対するズベレフは、通常そのサーブ力で知られているにも関わらず、1本もサービスエースを奪うことができなかった。
ナダルとキリオスは、これ以前の対戦で2勝2敗と星を分け合っている。キリオスは、ふたりの最後の対戦だった今年8月のシンシナティ準々決勝で、ストレート勝ちを収めている。
ナダルは、ロジャー・フェデラー(スイス)、ズベレフと並び、今年すでに5タイトルを獲得している3選手の一角だ。彼は12年前に1度、チャイナ・オープンで優勝している。
「USオープンで優勝したあと、ポジティブなフィーリングを保ち続けるというのは、僕にとって非常に重要なことなんだ」とナダルは言った。「ここに戻ってきて、出だしから非常に厳しいドローだったにもかかわらず、決勝に至るためには、大変な努力を必要とした」。
ナダルはUSオープン優勝以来の公式戦となった今大会の1回戦で、ルカ・プイユ(フランス)に対して2本のマッチポイントを握られながら巻き返し、4-6 7-6(6) 7-5で逆転勝ちしていた。(C)AP(テニスマガジン)
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