ナダルが今季6度目のタイトル、キリオスを相手に「密度の濃いプレー」 [チャイナ・オープン]

 中国・北京で開催された「チャイナ・オープン」(ATP500/中国・北京/10月2~8日/賞金総額302万8080ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第8シードのニック・キリオス(オーストラリア)を6-2 6-1で下し、今年6つ目となるタイトルを獲得した。

チャイナ・オープンで優勝したラファエル・ナダル(左)と準優勝のニック・キリオス(右)
BEIJING, CHINA - OCTOBER 08: Rafael Nadal of Spain holding the winners trophy, and Nick Kyrgios of Australia, holding the runners up trophy, pose for a picture after the Men's Singles final on day nine of the 2017 China Open at the China National Tennis Centre on October 8, 2017 in Beijing, China. (Photo by Zhe Ji/Getty Images)

  ロジャー・フェデラー(スイス)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と並び、今季すでにタイトルを5つ獲得していた世界1位のナダルは、この北京での勝利でキャリア75番目のトロフィを勝ち獲った。
 
 31歳のナダルが今年獲得した6つのトロフィには、フレンチ・オープンでの記録的10度目のタイトル、そして3度目となったUSオープンのタイトルが含まれる。ナダルがこれ以前に少なくとも6つのタイトルを獲ったのは、1シーズンに10の優勝杯を手にした2013年に溯る。
 
 この日、キリオスはサービスの調子に苦しみながら試合を始め、試合を通して一度も十分なだけの自信を見出すことができなかった。彼のファーストサービスの確率は、ほとんどの場合、50%以下にまで落ちていた。
 
 対照的に、ナダルは常に状況をコントロール下においているように見え、直面した4つのブレークポイントのすべてをセーブした。
 
「僕は試合を通して絶え間なくコースを変え、多くのミスをおかすことなく非常に密度の濃いプレーをしていた」とナダルは振り返った。
 
 キリオスは第1セットだけでナダルに8つのブレークポイントを与えており、ナダルは2度ブレークに成功した。第2セットに入っても形勢は変わらず、キリオスは、すでにナダルが5-0とリードしたあとのサービスゲームまで、ゲームを取ることすらできなかった。
 
「準決勝では、僕はいいプレーをしていた。言うまでもなく、アレックス(ズベレフ)を破ったわけだからね」とキリオスは言った。「これは僕にとって、よくある典型的な週だよ。ある(強い)選手をいいテニスで倒したあとに、次の試合では、いいところなく負けるという…」。
 
 キリオスがこれ以前に世界1位の選手と対戦したのは、2014年ウインブルドン4回戦のことで、そのときも相手はナダルだった。その際には、当時144位だったキリオスが、4セットの戦いの末に勝利をおさめている。
 
 これはナダルにとって、4度の決勝進出で2度目となるチャイナ・オープン優勝だった。彼は最初のタイトルを、初出場だった2005年に獲得していた。

「2005年には、自分が2017年までテニスをプレーし続けているなんて思ってもいなかったよ」とナダルは言った。
 
 ナダルはキリオスに対する対戦成績で、3勝2敗と勝ち越した。今年のみの対戦では、2勝1敗となっている。(C)AP(テニスマガジン)

今季6度目のタイトル獲得を果たしたラファエル・ナダル
BEIJING, CHINA - OCTOBER 08: Rafael Nadal of Spain hold the winners trophy after winning the Men's Singles final against Nick Kyrgios of Australia on day nine of the 2017 China Open at the China National Tennis Centre on October 8, 2017 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

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