ナダルとフェデラーが決勝で38回目の対決へ [上海ロレックス・マスターズ]
中国・上海で開催されている「上海ロレックス・マスターズ」(ATP1000/10月8日~15日/賞金総額592万4890ドル/ハードコート)のシングルス準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)がともに勝利を収め、決勝で38回目の対決に臨むことになった。
第1シードのナダルは最初の準決勝で、第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を7-5 7-6(3)で下した。第2シードのフェデラーは3セットの戦いの末、第16シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を3-6 6-3 6-3で退け、決勝に歩を進めた。
先週のチャイナ・オープンでツアー最多となる6番目のタイトルを勝ち獲ったナダルは、連勝記録を16に伸ばした。グランドスラム大会優勝回数16のナダルは、今季、フレンチ・オープンとUSオープンで優勝している。
今シーズン6番目のタイトルを狙うフェデラーは、今年、オーストラリアン・オープンとウインブルドンで優勝し、グランドスラム大会優勝回数を19に伸ばした。
ナダルはフェデラーに対する対戦成績で23勝14敗と大きくリードしているが、フェデラーは今年の3対戦を含め、ここ最近の4対戦で勝利を収めている。ナダルは、フェデラーに対する23の決勝のうち、14で勝っている。
「統計の数字についてはよく知らないが、そのほとんど、たぶん半分くらいが決勝での対戦のはずで、だからこそこのライバル関係は、こうも特別なんだ」とフェデラーは言った。「対戦成績で僕は優位ではないとはいえ、僕は彼(ナダル)との対戦を楽しんでいる。彼は、僕をより優れた選手にしてくれた男のひとりだ。それについて、彼にお礼を言いたくはない。でも、彼の存在のおかげで、僕は練習場に戻り、自分のテニスをより向上させようと努力することになった」。
デル ポトロは金曜の準々決勝で転んで左手首を痛めたあと、MRIの検査を受けたが、対フェデラー戦では故障に煩わされているような様子は見られなかった。もっともデル ポトロは試合後、手首が痛んでいたとコメントしている。
今年のUSオープン準々決勝でデルポトロに敗れていたフェデラーは、第1セットでやや危なげな様子を見せていたが、最後の2セットでは、本来の調子を取り戻した。
フェデラーは激しい競り合いとなった第2セットの第6ゲームにおいて、5度目のブレークポイントをものにし、デルポトロのサーブをブレークした。4番目のブレークポイントでミスしたとき、フェデラーはカッとなってボールをあらぬ方向に打った。第7ゲーム後のコートチェンジの際に、やや苛立ったデルポトロは、なぜフェデラーが警告を与えられなかったのかと審判に尋ねた。
「あのブレークを果たし、それからキープするというのは、常にカギとなる。特にテニスにつきものの、紆余曲折を考慮すればね」とフェデラーは言った。「あるタイミングで瞬きしたら、絶対絶命の危機に陥っている、なんてことにもなりかねない」。
2009年に上海で準優勝しているナダルは、チリッチに対する戦績を6戦5勝とした。
ナダルは自分のサービスゲームを32ゲーム連続でキープしていたが、チリッチは第2セットで2度、ナダルのサーブをブレークした。
第6ゲーム、30-40でフォアハンド・ボレーをネットにかけ、初めてサービスゲームを献上したとき、腹を立てた様子のナダルは、ラケットで2度、自分の膝の上あたりを叩いた。
「確かにときどき、僕もフラストレーションを感じることはある」とナダルは言った。
ナダルは第10ゲーム40-30からのフォアのミスを犯し、最初のマッチポイントをものにすることにしくじったあと、結果的にそのゲームをブレークされた。
第2セットのタイブレークで6-3とリードしたナダルは、その2度目のマッチポイントをものにした。最後のポイントは、チリッチのリターンミスだった。
ナダルは試合後、「第2セットで、自分のサービスにミスがあった。それだけが残念なことで、そのほかに関しては満足している」と言った。
ナダルは、第1セット4-5からの自分のサーブゲームで、3つのセットポイントをセーブしていた。
上海マスターズは、2019年からドローのサイズを64から96にし、大会を10~11日に拡大した上で、賞金を総額1000万ドル以上に引き上げたいと考えている。
ATPの重役会は、来月にも上海のリクエストについて話し合いを行うことを予定している。(C)AP(テニスマガジン)
Pick up
-
2024-02-20
最先端のテニスコーナーにテニマガ編集部が潜入!
オーストラリアン・オープンのオフィシャルストリンガーブース
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2024-03-26
【ITテニスリーグ】アーシャルデザインが史上初、3連覇の快挙!
ITスポーツ連盟が主催する「第26回ITテニスリーグ」が3月
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Pick up
-
2024-02-20
最先端のテニスコーナーにテニマガ編集部が潜入!
オーストラリアン・オープンのオフィシャルストリンガーブース
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2024-03-26
【ITテニスリーグ】アーシャルデザインが史上初、3連覇の快挙!
ITスポーツ連盟が主催する「第26回ITテニスリーグ」が3月
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Ranking of articles
-
2024-04-12
大坂なおみが相手エースのプティンセバを倒して日本が初のファイナルズ進出に王手 [ビリージーンキングカップ日本対カザフスタン]
-
2024-04-13
青山修子/柴原瑛菜が代表戦9試合目で初黒星、日本は3勝1敗でカザフスタンに勝利 [ビリージーンキングカップ日本対カザフスタン]
-
2024-04-12
大会4日目が終了、男女のファイナリストが出揃う [MUFGジュニア2024]
-
2024-04-14
18歳の石井さやかがITFツアー初優勝、プロ転向後の初タイトルを獲得 [W35富士薬品セイムス ウィメンズカップ]
-
2024-04-13
2024年最初の国内ジュニア全国大会は鈴木琉斗(神奈川/慶應義塾高校)と上村睦実(愛知/名古屋LTC)が優勝 [MUFGジュニア2024]