フェデラーがナダルを破り、レンドルに並ぶキャリア通算94勝目 [上海ロレックス・マスターズ]
中国・上海で開催された「上海ロレックス・マスターズ」(ATP1000/10月8日~15日/賞金総額592万4890ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-4 6-3で下して優勝を遂げた。彼はナダルに対するここ最近の連勝数を、4に伸ばした。
19のグランドスラム・タイトルを持つフェデラーは、ナダルに対するキャリアを通しての対戦成績では、まだ15勝23敗と遅れをとっている。
この日、フェデラーは一度も相手にブレークポイントを与えず、試合をサービスブレークで始め、サービスブレークで締めくくった。
「自分が何を期待していたのかはよくわからない。昨夜、(準決勝の)試合が終わるのが遅かったから、序盤に苦しむことになるかもしれないと思っていた」とフェデラーは言った。
「驚いたことに、試合前にナーバスになることはなかったよ。この試合をどんなふうにプレーしたいかについて、僕はかなり明瞭な考えを持っていたんだ。とてもいい形で試合を始め、そこから先、リラックスすることができた」
2017年には非常に優勢だったにも関わらず、フェデラーはナダルとの通算対戦成績で、自分がナダルに追いつくチャンスがあるとは思っていなかった。
「そんなことにはならないよ。僕らのツアーライフには、もう十分な年月が残されていない。我々のランキングはよすぎるから、僕らは今のところ、決勝でしか対戦しない。正直、当たるたびにラファに勝つことはできないよ。彼はあまりに優れた選手だからね」とフェデラーは言った。
フェデラーはこの試合で手にした7度のブレークチャンスのうち3つをものにし、ナダルのこの秋の連勝記録を16で終わらせた。このナダルの連勝には、先週に優勝したチャイナ・オープンでの勝利も含まれていた。
2015年バーゼル決勝から数え、両者の間のここ5対戦で勝っているフェデラーは、今年のオーストラリアン・オープン決勝、インディアンウェルズ4回戦、マイアミ決勝でもナダルを倒していた。
「僕にとっては、非常に難しい試合だった。彼は非常にスピーディにプレーし、何よりよいプレーをしていた」とナダルは言った
「言うまでもなく、これは僕にとって今週のベストマッチではなかった。誰かが自分よりいいプレーをしているときには、スポーツはそんなに簡単なものではないんだ。そうじゃないかい? このスポーツで本当に重要な事柄のほとんどで、自分より優れている誰かに対してプレーするとき、それもこの手のサーフェス上で、となった場合には、ことはより厳しいものになる」
上海マスターズは、フェデラーのキャリア94番目のタイトルだ。この優勝で彼は、オープン化以降の優勝数で2位に当たる、イワン・レンドル(アメリカ)とのタイ記録に至った。
一方、ナダルはこの日、右膝の上にテープを巻いてコートに現れた。それは彼が前日の準決勝で今週初めてサービスゲームを落としたあとに腹を立て、自らラケットで叩いたのと同じほうの脚だった。
フェデラーは、ナダルのテーピングを見て驚いたが、彼が動きという面で苦労しているようには感じられなかったと言った。
試合後の記者会見で、ナダルは「それ(膝の故障)については今、話したくない。申し訳ないが、決勝に負けたあとは、ふさわしいときではない」と言って、故障については言及しなかった。
ナダルはまた、このあとのバーゼル(スイス)とパリ(フランス)でプレーするかと尋ねられたとき、参戦を確言することを拒んだ。
フェデラーは、この決勝戦の最初のゲームで手にした3度目のブレークポイントを、バックのパッシングショットによってものにした。彼は第2セットの第5ゲ―ムでつかんだ2度目のブレークポイントを生かし、ナダルのバックハンドのクロスがサイドラインを割った瞬間に、ふたたびナダルのサービスゲームをブレークした。最終ゲ―ムで、ナダルは15-40からフォアハンドをネットにかけ、72分の戦いに自ら終止符を打ってしまった。(C)AP(テニスマガジン)
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