シャラポワがドーピングによる出場停止以来、初となるタイトルを獲得 [天津オープン]

「天津オープン」(WTAインターナショナル/中国・天津/10月9~15日/賞金総額50万ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、マリア・シャラポワ(ロシア)がアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を下し、薬物使用による出場停止処分からの復帰以来初となるWTAタイトルを勝ち獲った。

優勝の喜びを天津のテニスファンと分かち合うシャラポワ
TIANJIN, CHINA - OCTOBER 15: Maria Sharapova of Russia celebrates with her trophy after winning the women's singles final match against Aryna Sabalenka of Belarus at the WTA Tianjin Open tennis tournament on October 15, 2017 in Tianjin, China. (Photo by VCG/VCG via Getty Images)


 ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したシャラポワは、両セットで大きく劣勢に立たされていたにも関わらず、19歳のサバレンカを7-5 7-6(8)で打ち破った。

 シャラポワがこれ以前に優勝したのは、2015年5月のイタリアン・オープンにまで遡る。

 元世界1位で、2008年USオープンを含め、グランドスラム大会優勝歴5回のシャラポワは、2016年1月のオーストラリアン・オープンで、禁止薬物となったばかりだったメルドニウムで陽性と判定された。そのせいで彼女は15ヵ月の出場停止処分を科せられ、そのペナルティーは4月に終了した。

「私にとって、本当に特別な大会であり勝利だった。これは永遠に私の記憶に残るだろう勝利だわ」とシャラポワは言った。「いつすべてがうまくまとまるかは決して分からないものだけど、それが今週、天津で私に起きたのよ」。

 シャラポワは19歳の対戦相手を克服するため、第1、2セットの双方でリードされながら挽回した際に、その回復力と活力を示して見せた。

 サバレンカは、第1セットで4-1、第2セットで5-1とリードしていたが、シャラポワのより大きなビッグマッチでの経験を前に挽回を許してしまった。

 30歳のシャラポワは、8月に出場停止処分以来初のグランドスラム大会だったUSオープンでプレーし、そこで4回戦に至っていた。この優勝で、シャラポワは世界ランキング57位にまで上昇することになる。(C)AP(テニスマガジン)

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