ビーナスがオスタペンコを破る、2勝のプリスコバは準決勝へ [WTAファイナルズ]
トップ8によるエリート大会「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」(10月22~29日/シンガポール/賞金総額700万ドル/室内ハードコート)で、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)はエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を7-5 6-7(3) 7-5で破るのに、3つのマッチポイントと3時間以上を必要とした。
3時間と13分を要したこの試合では、20のブレークポイントがあったことから察し測れるように、ビーナス、オスタペンコのどちらもが、自身のサービスゲームで自信を見つけることができなかった。
37歳のビーナスは自らのサービスゲームを9度落としたが、20歳のフレンチ・オープン・チャンピオン、オスタペンコに至っては11度もサービスをブレークされた。
「今夜、私に運があったのかどうかはわからないけど、私はただ、すべてのポイントで多くの労力をつぎ込まなければならなかった」とビーナスは言った。「初戦に負けるというのは、容易なことではない。私たちはふたりとも同じ立場にいた。もう一日生き残るために戦う以外に、何ができるというの?」。
反対に、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)は4つ目のマッチポイントをものにし、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を6-2 6-2で簡単に下した。これでラウンドロビンの成績を2勝0敗としたプリスコバは準決勝進出を確実にした。
「グループ突破をかけて次の試合(対オスタペンコ)を戦わなくて済むことを、うれしく思うわ。昨年はそういう立場に置かれたのだけれど、すごくストレスが大きかったから」とプリスコバは言った。「数試合連続で勝つと自信になるわ」。
ホワイト・グループからの2人目の準決勝進出者は、木曜日に行われるビーナス対ムグルッサの試合によって決められることになる。ふたりは現在ともに1勝1敗だ。
ビーナスとムグルッサは今年のウインブルドン決勝で対戦し、そのときはムグルッサが勝ってタイトルを手にしていた。
ビーナスの最初のマッチポイントは、オスタペンコのサービスゲームだった第2セットの第10ゲ―ムで訪れたが、彼女はフォアハンドをネットにかけ、チャンスをふいにしてしまった。
オスタペンコはプレッシャーをかけ続け、勝負をタイブレークに持ち込んだ。この試合に先立ち、ビーナスは今季プレーした12回のタイブレークのうち、2つしか落としていなかったが、オスタペンコはこのタイブレークをものにし、試合を振り出しに戻した。
しかし、今年のオーストラリアン・オープンとウインブルドン準優勝者、ビーナスは、それからオスタペンコのセカンドサービスをべースラインの内側に踏み込んで返し始める。そして第11ゲームで、オスタペンコにバックハンドのミスを強い、サービスをブレークすることに成功。今回の出場者の中で唯一WTAファイナルズ優勝経験(2008年)を持つビーナスは、次のゲームでバックハンド・クロスのウィナーにより、ついに勝利をものにした。
今回、WTAファイナルズでデビューを果たしたオスタペンコは、この黒星でラウンドロビンの成績は0勝2敗となり、勝ち上がりの可能性はなくなった。(C)AP(テニスマガジン)
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