初タイトルを目指すナダルが準々決勝へ、ゴファンは敗れてもATPファイナルズ初出場確定 [ロレックス・パリ・マスターズ]
フランス・パリで開催されている「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/10月30日~11月5日/賞金総額427万3775ユーロ/室内ハードコート)のシングルス3回戦で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)がパブロ・クエバス(ウルグアイ)を6-3 6-7(5) 6-3で下し、準々決勝に進出した。
初出場の10年前にダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)に敗れて以来、ナダルはパリで決勝にたどり着いていない。クエバスとの対戦成績を4勝1敗に伸ばしたあと、彼は次に予選勝者のフィリップ・クライノビッチ(セルビア)と対戦する。
「今年の彼は非常に充実したシーズンを過ごしたね。多くのチャレンジャー大会に勝って、ツアーでもうまくプレーしている」と、ナダルは25歳のクライノビッチについて言った。「多くの試合に勝っていると、力が湧いてくるものなんだ」。
クエバスは、サービスが安定せず、アンフォーストエラーを重ねて神経質になっていたナダルとよく張り合った。顕著な場面が第2セットのタイブレーク5-5で、ナダルは簡単なフォアハンドをネットにかけてクエバスにセットポイントを与えると、次のバックハンドもロングとし、セットオールとなった。
ナダルは最終セットを戦う前に、右膝の下にテーピングを巻いたが、不安を感じさせる前に3-0とリードを奪った。
試合後は「いま、膝について話すことはない」とナダルは言った。彼は、それが12日からロンドンで始まるATPファイナルズでプレーすることの妨げになるかどうかは、はっきりさせなかった。
ただ、「大会まであと1週間と少し、何もなければいつも通りプレーする」と言った。
ナダルは第3セットでスピーディな動きは見せていなかったが、スコアは5-2とリードし、心地よくプレーした。彼がつかんだ最初のマッチポイントでは、クエバスのリターンがワイドに逸れた。
ナダルは現時点で、すでに年末ランキング1位を確定させている。もしここパリで初タイトルを獲得すれば、彼はマスターズ・タイトルを「31」とし、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とのタイ記録をひとつ超えることになる。
第3シードのマリン・チリッチ(クロアチア)は第14シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を7-6(4) 6-2で倒し、次にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場しているジュリアン・ベネトー(フランス)と対戦する。
第13シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)はロビン・ハッサ(オランダ)を7-5 6-4で倒した。先週、スイス室内決勝でロジャー・フェデラー(スイス)に敗れて準優勝だったデル ポトロは、ATPファイナルズ出場をかけたレースで10番目に位置している。ATPファイナルズに出場できるのはトップ8だけ。残席はあと一つである。
「もう一度、ロンドンに行きたいよ。もしそれが実現したら素晴らしいね」と、デル ポトロは言った。彼はUSオープン前の世界ランキングでは47位だった。
「この思いがけないことのため、前進している自分に興奮しているよ」
デル ポトロの準々決勝の相手は、第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)だ。昨年の準優勝者であるイズナーは、第6シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に対して25本のエースを放ち、7-6(10) 5-7 7-6(3)で破った。試合時間は2時間45分だった。
第7シードのダビド・ゴファン(ベルギー)はベネトーに3-6 3-6で敗れたが、ATPファイナルズの出場権を獲得した。ノーシードのベネトーは、2014年の上海以来のマスターズ8強入りだ。
ゴファンは、第16シードのジャック・ソック(アメリカ)と第17シードのルカ・プイユ(フランス)の試合の結果を待っていた。プイユが6-7(6) 3-6で敗れたことで、ゴファンはベルギー人として初のATPファイナルズ出場を決めた。
「本当は勝って出場権を獲得したかった。ルーカスは友人なんだよ」とゴファンは言った。「でも、出場できることはとてもうれしい」。
昨年のATPファイナルズで、ゴファンはトップ8に届かず、補欠選手として1試合だけプレーしている。(C)AP(テニスマガジン)
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