左利き対決はシャポバロフに軍配、クインツィはグループ2敗 [Next Gen ATPファイナルズ]
21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月7〜11日)の大会2日目、デニス・シャポバロフ(カナダ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したジャンルイジ・クインツィ(イタリア)を4-1 4-1 3-4(5) 4-3(5)で下した。
左利き同士の対決となったこの試合では、最後にはシャポバロフの才が勝っていることが浮き彫りとなるが、一時はボールを追うのを諦めた場面さえ見せたクインツィも、抵抗なしには散らなかった。第3セットに入ると、泥臭いプレーで食らいつく抵抗を再開したクインツィがタイブレークを奪取。シャポバロフのミスに助けられる形で競り合ったが、最後はシャポバロフが大事なポイントでネットに出る果敢さを見せ、第4セットをやはりタイブレークの末に取って試合を終わらせた。
試合後、シャポバロフは、「ここにいる皆がこの大会でプレーするに値する。ジャンルイジ(クインツィ)も非常にいいプレーをしていた。彼は来年、素晴らしいシーズンを送るに違いない」と相手を称えた。
一方、敗れたクインツィは、「僕にとってこれは素晴らしい経験だ。自分がこのレベルにあると感じている。でもやはり重要なポイントでは何かが足りなかった。それでも自信を持ってプレーできている」と話した。
また、この日最後の試合では、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)がダニール・メドベデフ(ロシア)を4-3(5) 2-4 4-1 4-2で下し、グループAで2勝目を挙げた。2敗したドナルドソンの敗退は決まったが、メドベデフとカレン・ハチャノフ(ロシア)はともに1勝1敗となっている。
ラウンドロビン・グループ
グループA
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[1]、デニス・シャポバロフ(カナダ)[3]、チョン・ヒョン(韓国)[6]、ジャンルイジ・クインツィ(イタリア)[WC]
○チョン 1-4 4-3(5) 4-3(4) 4-1●シャポバロフ
○チョン 4-0 4-1 4-3(1) ●ルブレフ
○ルブレフ 1-4 4-0 4-3(3) 0-4 4-3(3) ●クインツィ
○シャポバロフ 4-1 4-1 3-4(5) 4-3(5) ●クインツィ
グループB
カレン・ハチャノフ(ロシア)[2]、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)[4]、ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)[5]、ダニール・メドベデフ(ロシア)[7]
○チョリッチ 4-3(2) 4-1 4-3(5) ●ドナルドソン
○チョリッチ 4-3(5) 2-4 4-1 4-2 ●メドベデフ
○メドベデフ 2-4 4-3(6) 4-3(3) 4-2 ●ハチャノフ
○ハチャノフ 4-1 4-3(3) 4-2 ●ドナルドソン
Race to Milan ランキング(10月30日付)
Race to Milan(ATPランキング)選手名(国名)年齢|2017年の主な戦績ほか
1位(4位) アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)20歳 |ATPファイナルズ出場(今大会欠場)
2位(35位)アンドレイ・ルブレフ(ロシア)20歳|ウマグ(ATP250)優勝
3位(44位)カレン・ハチャノフ(ロシア)21歳|ハレ(ATP500)ベスト4のほか、4大会でベスト8
4位(49位)デニス・シャポバロフ(カナダ)18歳|モントリオール(ATP1000)ベスト4
5位(51位)ボルナ・チョリッチ(クロアチア)20歳|マラケッシュ(ATP250)優勝
6位(54位)ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)21歳|シンシナティ(ATP1000)ベスト8
7位(54位)チョン・ヒョン(韓国)21歳|ミュンヘン(ATP250)ベスト4、バルセロナ(ATP500)ベスト8
8位(63位)ダニール・メドベデフ(ロシア)21歳|チェンナイ(ATP250)準優勝のほか、7大会ベスト8以上
56位(294位)ジャンルイジ・クインツィ(イタリア)21歳|2013年ウインブルドン・ジュニア優勝
※トップ写真はデニス・シャポバロフ
MILAN, ITALY - NOVEMBER 08: Denis Shapovalov of Canada celebrates the victory at the end of the match against Gianluigi Quinzi of Italy during Day 2 of the Next Gen ATP Finals on November 8, 2017 in Milan, Italy. (Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)
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