アンディ・マレーとコーチのイワン・レンドルが、ともにした任期第二期に終止符
アンディ・マレー(イギリス)とイワン・レンドル(アメリカ)が、3つのグランドスラム・タイトルと、ふたつの五輪金メダルを生み出したパートナーシップを終わらせ、2度目となる任期終了を発表した。
マレーは金曜日、自分のウェブサイト上で、彼とレンドルは双方の合意の下、コーチと選手としての協力体制を終わらせることに同意したと公表した。
テニスプレーヤーとしてのマレーのもっとも偉大な勝利のすべては、レンドルがコーチとして彼を導いている時期に達成されたものだった。その中には、もっとも有名な、2013年のウインブルドン優勝も含まれる。この栄冠によりマレーは、オールイングランド・クラブで優勝した77年ぶりのイギリス人男子プレーヤーとなったのだった。
それに先立ちレンドルは、マレーの2012年USオープン優勝と、同年のロンドン五輪における金メダル獲得の手助けをした。彼らは2014年に一度、袂を分かったが、昨年、ちょうどマレーが2度目のウインブルドン優勝を果たす1ヵ月前に、ふたたび協力体制を結んでいた。
マレーはまた、レンドルとともに働いている期間に、ATPランキングで世界1位の座に至っている。彼は2016年11月に、初めてその王座に就いていた。
「僕は、何年にも渡る指導と援助について、イワンに心から感謝している」とマレーはサイト上の声明の中でコメントした。「我々は素晴らしい成功を収め、チームとして多くを学んだ」。
1984年から1990年にかけて8つのグランドスラム・タイトルを勝ち獲ったレンドル、そしてマレーは、トップ・プレーヤーが元スター選手をコーチとして雇うという現テニス界のトレンドの、最先端をいっていた。
マレーはこの8月、腰の故障で2017年シーズンの残りでプレーを断念しなければならないと言った少しあとに、ラファエル・ナダル(スペイン)にナンバーワンの座を譲り渡していた。
結果的にマレーにとって今季最後の試合となったのは、7月12日のウインブルドン準々決勝だった。サム・クエリー(アメリカ)に5セットの戦いの末に敗れたその日、マレーのタイトル防衛への挑戦は終わった。
マレーは金曜日、「僕が今フォーカスしているのは、現在のチームとともにオーストラリアに向けて準備を整え、そこで戦いに戻っていくことだ」と言い、オーストラリアン・オープンの始まる1月までに、翌シーズンのスタートの準備を整える意向を示した。
彼は、年の最初のグランドスラム大会の準備を整えるため、まず前哨戦である、オーストラリア・ブリスベンの大会に出場することを予定している。それ以前には、通常通りマイアミでトレーニングを行うという。
レンドルは、以前同様、USTA(全米テニス協会)のプレーヤー開発プログラムのため、働き続けることになる。
「アンディが前進していくよう祈っている」とレンドルは言った。「私たちは素晴らしい進撃をし、ともに大いに楽しんだ」。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はUSオープン(アメリカ・ニューヨーク)の会場で練習中のアンディ・マレー(左)とコーチのイワン・レンドル(右)
NEW YORK, NY - AUGUST 26: Andy Murray of Great Britian with his coach Ivan Lendl during a practice session prior to the US Open Tennis Championships at USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 26, 2017 in New York City. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
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