「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15~28日/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、エリース・メルテンス(ベルギー)がアリゼ・コルネ(フランス)を7-5 6-4で破り、グランドスラムで初のベスト16進出を決めた。

 コルネは試合中、気を失いそうになってコートに倒れ、激しい暑さが続くオーストラリアン・オープンのヒートポリシーを見直すべきと主張した。

 気温40度に達したとき、3つのメインコートの屋根を閉じ、屋外コートでのプレーは中断するというルールが存在しており、湿度や風速も数値に反映する暑さ指数(WBGT)の基準32.5度も判断基準となっている。

 金曜日の気温は最高40度に達したが、WBGTが基準より低い数値だったため、プレーは中断されることなく、続行された。

 コルネは、第2セットの始めに気分が悪くなり始めたという。さらにプレーを続けると、コートに座り込んでからコートに仰向けになった。メディカル・タイムアウトをとって、心拍数、血圧を測り、体をアイスベストで冷やしてからコートに戻った。

 コルネは最後までプレーを続けたが、ストレートで敗戦。厳しい暑さの中でプレーを続けるのは、あまりに危険だったと振り返った。

「プレーが中断されるときの基準はとてつもなく高い。今日のようなコンディションでプレーするのは、誰にとってもよくないので、基準は下げるべきだと思う。私は絶対に暑さを理由にギブアップはしない。でも、きつい状態で体を酷使すると、もう本当に限界なんだと感じるはずよ」とコルネはルール改正を主張した。

 これに対してトーナメント・ディレクターのクレイグ・タイリーは、大会オフィシャルが木曜日と金曜日に試合を中断しなかった判断を擁護した。

「今大会は以前から決められたルールに則って、開催されている。残念ながら大会途中にそれを変えるのはフェアじゃないから、できないんだ。選手と公平さを守ることは、この厳しいコンディション下でかなり重要である。また、大きなチャレンジでもあることを我々は認識している」

 同じ日に、3回戦でルクシカ・クンクン(タイ)との2時間マッチを6-3 3-6 7-5で制したペトラ・マルティッチ(クロアチア)は、灼熱のコートを走り回ったため足の裏に水膨れができ、第2セットのあとは痛み止めを飲みながらプレーしたという。

「このコンディションでプレーするのは厳しいわ。足裏が本当に痛かった。屋根が閉じられることを願っていたけど、気温が基準に達しなかったみたいね。残念ながら、プレーを続けるしかなかったわ」とマルティッチは勝利にも複雑な表情を浮かべた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はエリーゼ・メルテンス(ベルギー)との3回戦途中、コートに座り込んだアリゼ・コルネ(フランス)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 19: Alize Cornet of France struggles with the heat in her third round match against Elise Mertens of Belgium on day five of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 19, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Michael Dodge/Getty Images)

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