敗れても収穫、錦織は手首の痛みを感じずにプレー [ニューポートビーチ・チャレンジャー]

 右手首の故障のため昨年8月から休養し、リハビリを行ってきた錦織圭(日清食品)が、ATPツアー下部大会の「オラクル・チャレンジャーシリーズ・ニューポートビーチ」(アメリカ・カリフォルニア州ニューポートビーチ/1月22~28日/賞金総額15万ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦に出場し、公式戦復帰を果たした。錦織は第1シードで予選勝者のデニス・ノビコフ(アメリカ)と対戦し、3-6 6-3 4-6で敗れた。試合時間は1時間47分。

 両者は2016年8月にトロント(ATP1000/ハードコート)の2回戦で初対戦し、そのときは錦織が6-4 7-5で勝っていた。

 昨シーズンは世界ランク5位でスタートした錦織は、8月のシンシナティ(ATP1000/ハードコート)で大会前の練習中に右手首を負傷。その後、残りのシーズンすべての大会の出場を取りやめ、回復に努めてきた。

 錦織の代理人であるオリバー・ヴァン リンドンクが試合後、錦織の様子を次のように伝えた。

「ケイは敗れたが、収穫もたくさんあった。もっとも重要なことは、手首を気にすることなくプレーできたこと。もちろん昨年8月以来の試合のため、少しぎこちない部分はあった。しかし、目標はケイを万全の状態でコートに戻し、ふたたび戦えるようにすること。それが今日の試合ではしっかり見られた。来週のダラスの大会に向けて、数日間練習して備える予定である」

 錦織が、過去23大会(予選敗退含む)で5度優勝しているチャレンジャー大会に出場するのは、2010年11月以来だった。

 当初は、ツアー開幕戦のブリスベンと翌週のシドニー(いずれもATP250/ハードコート)への参戦を予定していたが取り消し、オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の出場も回避。

 その後、公式戦復帰の第一歩にツアー下部のチャレンジャー大会を選択し、翌週のダラス(ATPチャレンジャー/12.5万ドル/室内ハードコート)を経て、2月12日(月)から始まる「ニューヨーク・オープン」(ATP250/室内ハードコート)で、ATPツアー参戦を予定している。

※写真は錦織圭(日清食品/右)とデニス・ノビコフ(アメリカ/左)
Photo: NEWPORT BEACH, CA - JANUARY 23: Dennis Novikov (L) and Kei Nishikori of Japan shake hands at the conclusion of their match during the first round of the Oracle Challenger Series at the Newport Beach Tennis Club on January 23, 2018 in Newport Beach, California. (Photo by Jeff Gross/Getty Images)

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