オーストラリア・メルボルンで開催されている「オーストラリアン・オープン」(1月15~28日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)は長年のライバルを仕留め、次世代のチャンピオン、チョン・ヒョン(韓国)に対する準決勝へと駒を進めた。

 前年度覇者のフェデラーは、その水曜日の夜、7-6(1) 6-3 6-4でトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)を倒し、2004年から始まったオーストラリアン・オープン準々決勝での連勝数を「14」に、ベルディヒとの個人的対戦での連勝を「9」に伸ばした。グランドスラム大会で「19」のタイトルを獲った男は、ふたりの間の通算対戦成績で20勝6敗とリードしており、そこにはメルボルンパークでの5対戦も含まれていた。

 36歳のフェデラーは最初のサービスゲームを落とし、テクノロジーのミスを理由に主審に文句を言うという、やや彼らしくない行為が出た危なげな試合序盤を何とか克服した。

「幸運が必要だった。僕は少し怒っていた。たぶん主審に対し、少しフラストレーションを感じていた。いずれにせよ、あの第1セットをうまく切り抜けることができてよかったよ。それがこの試合のカギだった」とフェデラーは言った。

「第1セットは、どちらにも転んでもおかしくなかった。実際、彼のほうがそれを取るに値したかもしれない。僕はあれを盗んだ、と言うこともできるかもしれない」

 一方、チョンは、ロッド・レーバー・アリーナの午後の試合で世界ランク97位のテニス・サングレン(アメリカ)を倒した瞬間、グランドスラム大会で準決勝に進出した初の韓国人プレーヤーとなった。

 21歳のチョンは準々決勝に至る過程で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、全豪6度の優勝回数を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対し番狂わせを演じたとき、試合を通し決して気を抜かなかった。しかしこの試合では、最後のゲームでやや警戒心を緩め、サングレンを最終的に抑えるのに6つのマッチポイントを必要とし、さらに2つのブレークポイントをしのがなければならなかった。

「最後のゲームの40-0のときだったと思うが、あと1ポイントを取れば、僕は韓国で歴史を塗り替える、お祝いについて考えなくちゃ、などと考えてしまった」とチョンは、やや先走った考えにとらわれてしまったことについて、こう説明した。

「デュースのあと、ブレークポイントを握られてしまい、そこで『だめだ、今はお祝いどころではない。ただプレーし続け、集中し続けなければ』と自分に言い聞かせたんだよ」

 彼はオンコート・インタビューでジョークを飛ばし、その後、マイクをとって、新たに韓国で生まれた何百万人ものテニスファンに韓国語で語りかけ、勝利の瞬間を堪能した。

 チョンの58位での準決勝進出は、2004年のマラト・サフィン(ロシア)以来、もっともランキングの低い選手による全豪でのベスト4進出になる。21歳でのグランドスラム4強は、2010年にマリン・チリッチ(クロアチア)がメルボルンで達成して以来の最年少記録だ。

「韓国のテニス史を塗り替えたのだから、国民すべてがテレビの前で見ていると思う」と彼は言った。

 チョンが準決勝進出を決め、ドローのトップハーフでカイル・エドマンド(イギリス)が世界6位のチリッチと決勝進出をかけて戦うことになった今、ノーシードの選手が2人以上準決勝に進んだことになるが、このノーシードの躍進は1999年以来のこととなる。

 フェデラーは、ふたりのノーシード選手、特にチョンの進撃に強い感銘を受けたと言った。

「このコートでノバク(ジョコビッチ)を倒すというのは、とりわけ難しいことだ。彼はその動きのよさという面で驚くほど印象的だよ。その面で彼はノバクを彷彿させる」とフェデラーは言った。

「明らかに、彼には失うものは何もない。僕は自分にも同じことを言い聞かせ、何が起こるか見てみることにするよ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー
Photo: MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 24: Roger Federer of Switzerland plays a forehand in his quarter-final match against Tomas Berdych of the Czech Republic on day 10 of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 24, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by XIN LI/Getty Images)

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