オーストラリア・メルボルンで開催されている「オーストラリアン・オープン」(1月15~28日/ハードコート)の大会13日目に行われる女子シングルス決勝は、シモナ・ハレプ(ルーマニア)とカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)の双方にとって、過去のグランドスラム大会で起きたニアミスの呪いを葬り去るための、絶好のチャンスだ。

 ふたりのうちひとりが、ついにチャンピオンとしてコートから去ることになる。そしてもうひとりは、グランドスラム大会決勝における『またしても』の敗戦に対処しつつ、ふたたびチャンスがくるのは一体いつか、あるいはチャンスが本当にまたくるのか、と訝る羽目に陥るのだろう。

 ふたりはここまで、その意味で類似したキャリアを送ってきた。彼女たちは安定性と一貫性のあるパフォーマンスをし、毎週積み重ねるよい成績の――必ずしも『質』がなかったとしても――『量』を基盤に、世界ナンバーワンの座まで這い上がった。

 グランドスラム大会では、この双方が準優勝者の役となじみが深かった。ウォズニアッキは2度USオープン決勝で敗れ、ハレプは2度フレンチ・オープン決勝で苦杯をなめていた。

 そして運命の奇異により、ふたりともが、ウォズニアッキが『ハウスマネー』と呼んだものを手に、オーストラリアン・オープン決勝に至った。ふたりはともに、大会の序盤でマッチポイントを凌いで何とか生き延びており、それゆえに第2のチャンスを最大限に活用しようと感じているのである。

 ハレプの場合、実際これは3度目のチャンスだった。彼女はメルボルンパークで、ひとりではなくふたりの相手に――3回戦のローレン・デービス(アメリカ)、準決勝のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に――マッチポイントを握られながら、状況を覆して勝っていたのだ。

「私は、負けることを恐れない」と第1シードのハレプは、ケルバーに対するスリリングなフルセット・マッチを生き延びた直後に言った。

「それらのポイントを取って、私はまだ生きているのであり、きっとやってのけられるのだという自信を、私は取り戻したの」

 ふたりの中で、ウォズニアッキは、この瞬間をより長く待っていた。これは彼女にとって43度目のグランドスラム大会であり、もし彼女が土曜日に勝てば、エリートレベルの女子の中で、初のグランドスラム・タイトルを獲る前にプレーした大会数として、4番目に多いものとなる。

 27歳のウォズニアッキは、また、2009年のUSオープンで至った初のグランドスラム決勝でキム・クライシュテルス(ベルギー)に敗れてから、9年待ちぼうけを食らっていることになる。彼女はそれから、全米で2度目のチャンスに挑戦する前に5年間待ったが、2014年の決勝ではセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に敗れていた。

 そして、3度目のチャンスを得るために、3年半待って、今に至る。

「私は常に、自分自身を信じてきた」とウォズニアッキは言った。「私はただ、自分自身に時間を与えてきた。もし、大会の最後の最後まで勝ち進めると感じられないなら、私にとっては、プレーする意味はない。私は、常に競争力を持ちたいし、常にベストでありたい。だからこそ、私はいまだプレーしているのよ」。

 26歳のハレプの方は、以前に得たチャンスとの間に、それほど長い時間的ギャップは持たなかった。彼女のフレンチ・オープン決勝での敗戦は、2014年と17年のもので、前者はマリア・シャラポワ(ロシア)に、後者ではエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に敗れた。しかし彼女は間違いなく、より大きな心痛を伴う敗戦を経験していたのだ。

 ハレプは、昨年の全仏決勝で、オスタペンコに対し1セットアップし、第2セットでも先にブレークに成功しながら、そこからふらついて崩れた。2014年のシャラポワに対する決勝では、ハレプの方が優勝候補とみなされていたが、第3セット4-4からブレークされ、3時間を要した消耗戦を結局落とすことになった。

 しかし、ハレプは今、これら過去の道の角を曲がって新しい章を始め、コート上でプレッシャーのかかる瞬間によりうまく対処できるようになった、と信じている。メルボルンで相手に何度もマッチポイント握られながらカムバックしたことは、その新しい心的態度の証拠だろう。

「私はフレンチ・オープンでこの立場にいたから、おそらく今回はよりよい試合ができるはず」とハレプは言った。

「より経験を積んだと感じている。また、精神的により強くなったとも。そして、私のプレー自体も前とは違う。私は、自分が今、よりアグレッシブにプレーしていると感じている」

 土曜日の夜の決勝のボーナスは、勝者が世界1位の座も手に入れるということだ。もし、ウォズニアッキが首位に返り咲けば、それは6年ぶりの成就となる。しかし二人ともが、それは自分たちの目標ではないと言っていた。

「グランドスラム・タイトルを勝ち獲ることは、私の夢でもある」とハレプは言った。「でも、近くまで迫ってからが常に難しい」。

 ウォズニアッキは、それがどんな感じがするものなのか、知りすぎほど知っている。そして3度目の挑戦が、幸運なものとなるよう願っている。

「今何が起ころうと、私はベストを尽くした」と彼女は言った。「すべてを注ぎ込んだのなら、きっと、ことは自分にとってよい方向に進むと、私は信じている」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア/左)とカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)
FILE PHOTO (EDITORS NOTE: - COMPOSITE OF TWO IMAGES - Image numbers (L) 909656692 and 909925242) In this composite image a comparision has been made between Simona Halep of Romania (L) and Caroline Wozniacki of Denmark, who face each other in the 2018 Australian Open Women's Final at Melbourne Park on January 27, 2018 in Melbourne, Australia. *LEFT IMAGE* MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 24: Simona Halep of Romania plays a forehand in her quarter-final match against Karolina Pliskova of the Czech Republic on day 10 of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 24, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Scott Barbour/Getty Images) *RIGHT IMAGE* MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 25: Caroline Wozniacki of Denmark serves in her semi-final match against Elise Mertens of Belgium on day 11 of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 25, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

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