オーストラリア・メルボルンで開催されている「オーストラリアン・オープン」(1月15~28日/ハードコート)。

 北朝鮮との関係と2018年冬季オリンピック、この季節にふさわしい寒波の話題に支配されていたこの1月に、チョン・ヒョン(韓国)はほとんどどこからともなく現れて、テニスを韓国の新聞の一面に載せた。

 ソウルから34kmほど南にあるスオン出身の21歳チョンは、世界2位のロジャー・フェデラー(スイス)に対する準決勝で、ひどいマメのために試合途中での棄権を強いられた。しかし彼は、伝統的にテニスが注目を集めたことがない彼の母国、韓国で一躍有名人になったのである。

 フェデラーが6-1 5-2とリードしたところで終わったその試合を放映した有料ケーブル・チャンネルJTBCは、金曜日の午後に10%の視聴率を得て、例えばKBSのようなメジャーな地上波チャンネルに打ち勝った。

「我々は皆、チョン・ヒョンを誇りに思っている」とソウルに住む31歳のキム・ミュンジョンは言った。「対フェデラー戦の彼が、そこまでほどスムースに動いていなかったのは明らかだった。でも彼はよくやった。私が覚えている限りでは初めて、人々はテニスについて話している。そして韓国は、新しいトレンドが非常に迅速に離陸する国でもある」。

 新聞は、チョンが足のマメの写真をソーシャルメディアでシェアしたあと、彼の『栄光の傷』について話している。

「今夜、僕はいつも通り、僕の最大の力をテニスコートに持ち込むため、懸命に努力した」とチョンはSNSに投稿した。「しかしながら、多くのテニスファンの前で、ロジャーに対して100%の力で戦えないことを考慮し、非常に厳しい決断を下さなければならなかった」。

 高い影響力を持つソウルの新聞である中央日報は、『チョン・ヒョンの誇り高きマメと、1万5000人のファンのスタンディング・オベーション』とヘッドラインを打った。

 チョンの足と、高名なゴルファーであるパク・セリ(韓国)のそれの比較もあった。1998年全米オープンで、ルーキーだったパクが17ホールで靴を脱いで川の中に入り、彼女の初タイトルを助けることになるョットを打った逸話は有名だ。韓国の女子選手たちは、今、ゴルフ界を支配している。

 韓国テニスの幹部たちは、チョンがコート上で似たような偉業をやってのけることを願っている。韓国は、チョンがノバク・ジョコビッチ(セルビア)をストレートで倒した月曜日に、この世界58位の選手に注意を払い始めた。それから彼は、準々決勝でテニス・サングレン(アメリカ)を倒し、グランドスラム大会で準決勝に進出した初の韓国人テニス・プレーヤーとなった。

 注目は、すでに5月のフレンチ・オープンに向けられつつある。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス/右)との準決勝に敗れてコートをあとにするチョン・ヒョン(韓国)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 26: A dejected Hyeon Chung of South Korea waves to the crowd after retiring injured due to a blistered foot in his semi-final match against Roger Federer of Switzerland on day 12 of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 26, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Michael Dodge/Getty Images)

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