クビトバとストリコバが勝ち、チェコが10年連続準決勝進出に王手 [フェド杯チェコ対スイス]

 女子テニスの世界国別対抗戦、フェドカップ・ワールドグループ1回戦「チェコ対スイス」(チェコ・プラハ/2月10、11日/室内ハードコート)で、ウインブルドン優勝歴2回のペトラ・クビトバ(チェコ)とバーボラ・ストリコバ(チェコ)がともにシングルスに勝ち、チェコが2勝0敗で初日を終えた

 クビトバは、第2セットを奪われながらも体勢を立て直し、ビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)を6-2 1-6 6-3で下した。ストリコバはベリンダ・ベンチッチ(スイス)を6-2 6-4で退け、10回連続の準決勝進出まであと1勝、というところまでチェコを押し上げた。

 ストリコバは第2セットで一時は4-1とリードしていたが、元トップ10プレーヤーのベンチッチが奮起して4-3と差を縮めた。ストリコバは、サービスゲームをきっちりキープし、手にした最初のマッチポイントをベンチッチの23本目のアンフォーストエラーによってものにした。

「堅固なプレーだった。ポイントを獲ることができてうれしい。かなり重要な1勝だわ」とストリコバはコメントした。

 第1セットでのストリコバは時間を無駄にせず、第1ゲーム、そして第7ゲームでも、ベンチッチのサービスゲームをブレークした。

 これに先立つ試合で、世界100位のゴルビッチは第3セットの第8ゲームでダブルフォールトを犯してサービスゲームを落とし、世界21位のクビトバにキープすれば勝利という好条件を与えてしまった。クビトバは、手にした最初のマッチポイントを、ネットに詰めてのバックハンドボレーによってものにした。

 クビトバは勝利への道のりで32本のウィナーを決めたが、ゴルビッチは14本に留まった。

「かなり、アップダウンがあったわ」とクビトバは試合を振り返った。クビトバはフェドカップ・シングルスの通算成績を、27勝10敗に向上させた。

「私はいいスタートを切り、彼女は最初、少しナーバスになっているように見えた。でも第2セットでの私は、肉体的にもメンタル的にも苦しむことになってしまった」

 第1セットを取り、第2セットの最初のゲームでゴルビッチのサービスゲームをブレークしたクビトバは、勝利に向けて快調に突き進んでいるように見えていた。ところが彼女はそこからサービスで四苦八苦しはじめ、ゴルビッチに6ゲーム連取でカムバックするチャンスを与えてしまった。

「私は、彼女に負ける次のチェコ人になりたくなかった」とクビトバは言った。2016年フェドカップの準決勝で、ゴルビッチはストリコバとカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を破り、ふたつのシングルスで勝っていたのだ。ゴルビッチがフェドカップのシングルスで勝ったのは、この2勝のみとなっている。

 クビトバは、2016年12月に自宅でナイフを持った不法侵入者に襲われて負傷。これは彼女にとって、そのケガから回復して以来のフェドカップとなった。クビトバは前週、サンクトペテルブルク(WTAプレミア/室内ハードコート)でトップ10選手を2人倒し、21度目のツアー優勝を果たした。

 相手を入れ替えたシングルス、そしてダブルスは、日曜日に予定されている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年の北京の大会でのペトラ・クビトバ(チェコ)
BEIJING, CHINA - OCTOBER 06: Petra Kvitova of the Czech Repubic returns a shot during the Women's singles Quarterfinals match against Barbora Strycova of the Czech Republic on day seven of 2017 China Open at the China National Tennis Centre on October 6, 2017 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

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