ティアフォーがチョン・ヒョンとシャポバロフを倒してATPツアー初優勝に王手 [デルレイビーチ・オープン]

 アメリカ・フリリダ州デルレイビーチで開催されている「デルレイビーチ・オープン」(ATP250/2月19~25日/賞金総額62万2675ドル/ハードコート)のシングル準決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した世界91位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)が18歳のデニス・シャポバロフ(カナダ)を7-5 6-4破り、キャリア初のATPツアー決勝への切符を手に入れた。

 ツアー大会でティアフォーが準決勝に進出したのは、今回が初めてだった。

 この試合に先立ち、64位のぺーター・ゴヨブチック(ドイツ)はスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を7-6(3) 6-3で倒し、勝ち上がりを決めていた。

 ゴヨブチックは、今週すでに3人のアメリカ人選手を倒している。2回戦で第6シードのジョン・イズナー(アメリカ)を、準々決勝でワイルドカードで出場した20歳のライリー・オペルカ(アメリカ)を、そしてこの日のジョンソンを退けた。彼は決勝でティアフォーと対戦したときに、さらにもうひとりのアメリカ人を倒すチャンスを手にすることになる。

「いや、アメリカ人だからどうということはない。僕は君たちが好きだよ」とゴヨブチックは笑いながら言った。

「(決勝の相手の)好みは特にないよ。でも、もしかしたらもうひとりのアメリカ人かな」

 ツアーレベルとそれ以外の試合を合わせると、ゴヨブチックは2016年にイリノイのチャレンジャー大会の準決勝で、ほかでもないティアフォーに敗れて以来、対戦した14人のアメリカ人選手を倒している。

 20歳のティアフォーの考えでは、ゴヨブチックのアメリカ人に対する連勝は、終わりを迎える必要がある。

「彼は多くのアメリカ人を敗退させてきたが、僕は自分に対しては、彼にそんな真似をさせるつもりはない」と希望に燃えるティアフォーは言った。

「彼の連勝は止まらなければならない。僕はそれを止めるよう努めるよ」

 第2セットでのティアフォーは、いきなり3-0とリードを奪った。シャポバロフはその後プレーを安定させたが、試合を通してサービスブレークされた3ゲームのうち、ひとつしか取り返すことができなかった。

 ティアフォーが土曜日にコートに立ったのは、この準決勝が2度目だった。というのも彼は午後一番に、雨で順延となりずれこんでいた第8シードのチョン・ヒョン(韓国)に対する準々決勝を、8度めのマッチポイントをものにして、5-7 6-4 6-4で終わらせていたのだ。

 彼は金曜日の夜、雨で試合が中断して順延となる前に、手にしていた3つのマッチポイントをものにし損ねていた。

 試合の最中にゴヨブチックは、会場にほど近いマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で先週起きた乱射事件で、被害を逃れた何人かの生徒たちを見たと言った。大会は、同高校の選手たちの皆を、土曜日のテニスに招待していたのだ。

 ゴヨブチックは、昨年2月にフランスのメスで、予選から勝ち上がってキャリア初のATPツアー優勝を果たしていた。

 タイブレークに突入した第1セットで、ゴヨブチックはセットポイント6-3からサービスエースを決めた。

 ダブルフォールトを犯して30-40となった第2セットの第5ゲームで彼は劣勢に立たされたが、この試合を通して1度だけ直面したこのブレークポイントを、結局セーブした。

 第2セットの第8ゲームで2度目のブレークポイントをつかんだゴヨブチックは、ジョンソンのフォアハンドがアウトとなった瞬間に、これをものにした。

「僕にとって、素晴らしい試合だった」とゴヨブチックは言った。「ただただ、僕はここで、素晴らしい週を過ごしているよ」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はオーストラリアン・オープンでのフランシス・ティアフォー(アメリカ)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 16: Frances Tiafoe of the US hits a backhand in his first round match against Juan Martin del Potro of Argentina on day two of the 2018 Australian Open at Melbourne Park on January 16, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Michael Dodge/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles