優勝歴6度のジョコビッチがペールに敗れ、マイアミでの連勝は16でストップ [マイアミ・オープン]
アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(WATP1000/3月21日~4月1日/賞金総額890万9960ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦。
キービスケーンにおけるノバク・ジョコビッチ(セルビア)の16連勝の記録に終止符が打たれ、肘の故障から回復せんとする彼の苦闘は続くことになった。
金曜日、第9シードのジョコビッチは自身にとって初戦となる2回戦で、ブノワ・ペール(フランス)に3-6 4-6で敗れた。過去に6度も優勝している大会で、彼はぎりぎり1時間しかもたなかった。
ジョコビッチの敗戦は、これで3試合連続だ。彼は故障による6ヵ月の不在の末にオーストラリアン・オープンで復帰し、4回戦で敗れた。そして、2週間前のインディアンウェルズで、予選から勝ち上がった109位のダニエル太郎(エイブル)に予想外の敗北を喫した。
「トライしているんだが、うまく機能しないんだ」とジョコビッチは言った。
「言うまでもなく、こんなふうにプレーしているときには、いい気分はしない。もちろん、自分が望んでいるだけいいプレーがしたいよ。それが今現在、ただただ不可能なんだ。それだけだよ」
世界47位のペールに対し、ジョコビッチは4度サービスゲームを落とし、お粗末なリターンを見せ、ずる賢い対戦相手のドロップショットを予測することに問題を抱えていた。
「あっという間に起きたことだった」とジョコビッチは言った。
「一般的に言って、僕は自分にできるすべてを試みている。僕は、かつていたようなレベルにはいない。そのことは自覚しているよ。言うまでもなく、僕は自分を信じなければならないし、よい日がくることを切望している」
ジョコビッチは2017年後半を、ラケットを持つ方の腕の故障ゆえに休息にあて、この問題がもう1年以上も自分を煩わせていたのだと言った。オーストラリアン・オープンのあと、彼はふたたびコートから離れ、肘にちょっとした治療措置を受けた、と話していた。
グランドスラム大会で12度優勝した男は、ペールに対する試合でケガを庇っているように見えなかったが、彼のショットは通常のスナップを欠いており、マッチポイントでの最後の2ショットを含め、ときに不器用に打たれていた。
第1セットで、ジョコビッチは5-5に追いつくチャンスを手に自分のサービスに入ったが、40-0から連続5ポイントとセットを落とした。彼がこの試合最後のゲームをラブゲームでブレークされたときにも、この不吉な一連の時間は再来した。
優勝していた頃のレベルを取り戻せると予想しているかと尋ねられたとき、ジョコビッチは「わからない」と言った。彼はまた、来たるクレーコートシーズンのスケジュールについても曖昧だった。
「ここに座って、自分の過去数年について泣き言を言うようなことはしたくない」とジョコビッチは言った。
「実際、容易なことではないよ。もちろん、故障のために、自分のテニスや動き、すべてを妥協した。今僕は、ことを見極めようとしているところなんだ」
キービスケーンにおけるジョコビッチの敗戦は、2013年以来のことだ。彼は昨年のマイアミ・オープンに出場することができなかったが、2014年から16年に3年連続でタイトルを獲得していた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
KEY BISCAYNE, FL - MARCH 23: Novak Djokovic of Serbia reacts to a lost point against Benoit Paire of France during Day 5 of the Miami Open at the Crandon Park Tennis Center on March 23, 2018 in Key Biscayne, Florida. (Photo by Al Bello/Getty Images)
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