ウォズニアッキが観客からの罵倒に苦情の提示 [マイアミ・オープン]

 アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月20~31日/賞金総額864万8508ドル/ハードコート)の女子シングルス初戦の間を通し、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)は観客からの罵倒のターゲットとなったと訴えた。彼女はその試合で、モニカ・プイグ(プエルトリコ)に敗れていた。

 土曜日にツイッターに投稿された声明の中で、ウォズニアッキは、大会は、その言葉の暴力を阻止するために何の措置もしなかった、と訴えた。

 大会ディレクターのジェームズ・ブレイク(アメリカ)は、観客は情熱的で大きな声を上げていたと答え、マイアミ・オープンのスタッフ、WTAツアーのオフィシャル、コートサイドのセキュリティ担当者は、試合中に脅しがあったことには気づかなかったと言った。

 その金曜日の夜、第2シードのウォズニアッキは6-0 4-6 4-6で敗れた。

「私は素晴らしい対戦相手であり友人のモニカ・プイグに対する、厳しい試合で敗れた」とウォズニアッキは声明文の中でコメントした。

「テニスは、勝つこともあれば負けることもあるゲームなのだということを、私は十分に承知している。しかしながら、昨夜の試合の間、観客の中のある人々は、私の家族を脅し、死を願い、私の母と父を脅し、私はここでふたたび優勝することなどできはしないのだと罵った上に、私の婚約者の姪と甥(10歳)に、座って口を閉じろと言った。その間、セキュリティやスタッフたちは、これを阻止するために何もしようとはせず、それどころがこんなことが起こることを受け入れさえした」

 プイグはプエルトリコ出身で、南フロリダでは特に人気者だった。一方ウォズニアッキは、デンマーク人だ。

 ウォズニアッキは試合中、観客が立てる騒音について主審に文句を言ったが、大会は脅すような言葉には気付いていなかった、とブレイクは主張した。

「我々はコートサイドにセキュリティ・スタッフを配置しているし、WTAのスタッフもいる」とブレイクは言った。

「我々は、選手とその家族に特別な脅しがあった現場を目撃しておらず、気付いてもいなかった。もし気付いていたら、スタッフはすぐに状況に対処していたことだろう」

 ウォズニアッキは、先の1月に初めてグランドスラム大会優勝を遂げた。彼女は、マイアミ・オープンが、観客の振る舞いに対する自分の苦情を真剣に受け取めるよう願う、と言った。

「これは次世代のテニスプレーヤーとファンたちに見せうる、最悪の手本よ」と彼女はコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)
KEY BISCAYNE, FL - MARCH 23: Caroline Wozniaki of Denmark plays a shot against Monica Puig of Puerto Rico during Day 5 of the Miami Open at the Crandon Park Tennis Center on March 23, 2018 in Key Biscayne, Florida. (Photo by Al Bello/Getty Images)

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