女子は相生学院がセンバツ連覇を達成 [第40回全国選抜高校テニス大会]
「第40回全国選抜高校テニス大会」(3月20~26日/博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート)の競技5日目、25日(日)は男女団体の決勝と個人戦の本戦3、4回戦が行われた。団体戦の決勝は3セットマッチ、個人戦の本戦3、4回戦は8ゲームマッチで争われた。
女子団体は、大会連覇に挑む相生学院(兵庫)と6年ぶり3度目の優勝を目指す仁愛女子(福井)が決勝を戦い、相生学院が3勝1敗で制して見事にセンバツV2を達成した。
決勝はS1、D1、S2が3面同時進行。好スタートを切ったのは相生学院だった。S2の中島美夢が1年生の岡山千穂に6-2 6-0の完勝。準々決勝の京都外大西戦で競り負けたことで「気持ちが引き締まった」と中島。敗戦の悔しさをバネに、決勝の舞台で大事な1勝目をチームにもたらした。
先制の勝利に相生学院は勢いづく。「S2が勝ってくれたことで気持ちが楽になった」と伊藤さつき。押川千夏とのS1対決では第1セットを落とすも、第2セット以降は自ら仕掛けるプレーを意識してペースをつかむ。
粘り強さを取り戻した伊藤は息を吹き返し、得意のバックハンドを軸に2-6 6-4 6-4の逆転勝利。「伊藤の勝利も大きかった」と丸尾幸弘監督。相生学院がV2に王手をかけた。
D1は仁愛女子の吉田華菜子/吉田朋夏が姫野ナル/久田真穂にフルセット勝利を収めるも、残りのD2、S3は相生学院が序盤から主導権を握る。人見麗/田中菜冴美は第1セットを6-4で奪うと、第2セットは第1ゲームから4ゲームを連取。4-1、5-2とし、最後は人見のサービスゲームで試合を決めた。
「昨年の優勝もうれしかったが、今年は本当にホッとした。心の底から“よかった”と思う勝利」と丸尾監督。メンバーのほとんどが昨年の優勝を経験する布陣だが、その反面、相当なプレッシャーもあった。マークがより厳しくなる中で守りきった日本一の栄冠。その価値は昨年以上に大きい。
2012年以来の優勝を逃した仁愛女子だが悔しさと同時に手応えを感じる大会となった。「強い相手を破ってきて、この舞台に立てた。選手たちはよく頑張ったと思う」と冨田典江監督。主将の押川も「準優勝という結果も全員の自信になる」と前を向き、力強く語った。メンバーの半数以上は1年生。さらなる成長に期待したい。
大会最終日、26日(月)は博多の森テニス競技場で男女個人戦の準決勝、決勝が3セットマッチで行われる。準決勝の試合開始時間は9時を予定。
写真◎上野弘明
(編集部◎中野恵太)
※トップ写真は、優勝を決めて歓喜のジャンプを行う相生学院メンバー
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