ダニエル・コリンズ(アメリカ)のお気に入りのプレーヤーは、常にビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)だった。しかし彼女はそのアイドルと対戦したとき、畏敬の念に委縮しはしなかったようだ。

 コリンズは水曜日の夜、これまでのキャリアで最大の勝利をつかんだ。

「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月20~31日/賞金総額864万8508ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、コリンズが第8シードのビーナスを6-2 6-3で下したのである。

 コリンズは、ここキービスケーンの本戦に入る前に予選で2試合をプレーした。そして今、彼女は木曜日の準決勝で、昨年のフレンチ・オープン優勝者で第6シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)と対決することになる。

「初めてロッカールームでビーナスを見たときは、私はほとんど泣きそうだったわ」とコリンズは言った。

「私は人生を通して彼女に憧れて育ったの。彼女は私の永遠のお気に入りのプレーヤーであり続けてきた。これは本当に特別な瞬間よ。私はただ、いまは状況を理解しようと努めているところなの」

 コリンズは今月初めのインディアンウェルズで、USオープン準優勝者のマディソン・キーズ(アメリカ)を倒したが、今回の勝利でより強烈な印象を与えた。彼女は2度目のマッチポイントで、ビーナスがサービスに対処しきれなかった瞬間、両手の拳を天に向けて突き上げた。そして、キービスケーンを3度制したビーナスでさえが、ネットで握手を交わしたとき彼女に大きな笑みを送った。

「私はついに、すべてのパズルの破片をつなぎ合わせ始めているの」とコリンズは言った。彼女はバージニア大学で、2014、2016年のNCAAチャンピオンだった選手である。

 あと数日間に世界93位のコリンズは、マイアミ・オープンの賞金が支払われ、そのときの彼女は、キャリアを通しての賞金額を2倍以上にすることになる。キービスケーンにやって来たときの彼女のキャリア獲得賞金総額は、30万5385ドルだった。しかし彼女はいま準決勝に至ったことで、そこに少なくとも32万7965ドルを加えることになるのだ。そして世界ランキングでも急上昇し、最低でも67位に至ることになる。

 キービスケーンで予選から出場してここまで勝ち上がった選手の前例はないが、コリンズは大舞台のこの段階にいながら、完全に心地よさげに見えた。彼女は滅多に問題にぶつからず、その試合を通して自信に満ちたガッツポーズを見せ、各セットの最初のチャンスで、彼女が誕生してからの24年間をプロ選手としてプレーしてきた彼女のアイドル、ビーナスのサービスゲームを破ることにより、自らリズムをつくった。

 そして今、大学を通過してプロになるという、昨今では型破りな道を選んだコリンズは、いまだ、マイアミのもっとも驚くべきチャンピオンになるチャンスを手にしているのだ。

 ビーナスは、「伝統的なやり方でやらなければいけない、というわけじゃないわ」とコメントしている。(C)AP(テニスマガジン)

※トップ写真はダニエル・コリンズ(アメリカ)
KEY BISCAYNE, FL - MARCH 28: Danielle Collins of the USA celebrates after beating Venus Williams of the USA 6-2 6-3 during the quarterfinals match on Day 10 of the Miami Open Presented by Itau at Crandon Park Tennis Center on March 28, 2018 in Key Biscayne, Florida. (Photo by Mike Frey/Getty Images) 

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