男女16歳以下シングルスの全国大会「MUFGジュニアテニストーナメント」(4月10~14日/愛知県名古屋市・東山公園テニスセンター/砂入り人工芝コート)の最終日は決勝と3位決定戦が行われ、14歳同士の対決となった男子決勝は第13シードの有本響(東京/桜田倶楽部)が第4シードの山田倫太朗(埼玉/U.T.PあたごTC)を6-0 2-6 6-4で退けた。

 また、並行して行われる予定だった3位決定戦は、稲川大介(愛知/TEAM YONEZAWA名古屋)が腰痛のため前日の段階で棄権しており、石井涼太(千葉/INABA TENNIS SCHOOL)が不戦勝で3位となった。

 なお、上位3人は日本テニス協会が実施する海外遠征に派遣される。

        ◇   ◇   ◇

 東京の有本と埼玉の山田という関東の14歳対決。この大会の出場資格は16歳以下で、具体的には2002年1月1日以降に生まれた者とされているため、現時点での年齢は出場者全体の過半数が15歳だ。

 残りを半々ずつ16歳と14歳以下(3人の13歳が最年少)が分けるという年齢区分だったが、この年代の1歳の差は大きい。13歳の初戦突破はおらず、14歳も2回戦までに皆敗れる中で、3回戦に残った有本と山田がそのまま決勝まで勝ち進んでいった。

 シード順位は山田のほうが上だが、対戦成績ではリードしている有本が、第1セットを6-0と一方的に奪う。

「向こうがすごくて何もやらせてもらえなかった」という山田だが、有本は「ラリーの内容とか、スコアよりキツかったので、このままいくと思っていなかった」と感じていたという。第2セットになるとムードが変わり、普段以上に攻めの姿勢に転じた山田が6-2で奪った。

 リターンからの攻撃でリズムの軸を作る山田は、最終セットも第1ゲームで先にブレーク。しかし「ムキになって打ち合わずに、ショットに変化をつけていくようにした」という有本が第4ゲームでブレークバックに成功した。

 直後のゲームで2度ブレークのピンチをしのいで3度のデュースの末にキープし、その後は両者危なげなくサービスキープ。しかし、第10ゲームの山田のサービスゲームは後半ファーストサーブの入りが悪くなったところで、有本が攻めた。40-30からフォアのリターンエースでデュースとし、その後マッチポイントを握ると、最後はフォアハンドのリターンが山田のラケットを弾いた。

 この週は同じく16歳以下の国別対抗戦であるジュニアデビスカップのアジア・オセアニア最終予選がマレーシアで行われており、そこで戦う日本代表メンバーたちは今大会に出場できなかったため、「チャンスはあるかなと少し思ったけど、1回戦からずっとキツかった。その中で優勝できたのでうれしい」と話した。

 この大会は、海外派遣メンバーの選考会を兼ねているという意味で世界につながっている。そして同じ日、ジュニアデ杯の開催地であるマレーシアからは日本優勝といううれしい知らせも名古屋に届いた。

(ライター◎山口奈緒美)

※写真は男子優勝の有本響(東京/桜田倶楽部)
写真◎常田進

This article is a sponsored article by
''.