男女16歳以下シングルスの全国大会「MUFGジュニアテニストーナメント」(4月10~14日/愛知県名古屋市・東山公園テニスセンター/砂入り人工芝コート)の最終日は決勝と3位決定戦が行なわれた。

 女子の決勝は第1シードの今村咲(京都/パブリックテニス小倉)と第2シードの長谷川愛依(長谷川愛依(愛知/岐阜インターナショナルテニスクラブ)のトップ2シード対決となり、6-2 4-6 7-5の接戦を制したのは今村。3位決定戦では、第13シードの石橋彩由(千葉/アートヒルテニスクラブ)が第3シードの新見小晴(岡山/柳生園テニスクラブ)に6-1 6-0で圧勝した。

 なお、今村、長谷川、石橋の3名は、日本テニス協会からの派遣メンバーとして11月~1月頃に実施される予定の海外遠征への参加資格も得た。

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 3時間近くにおよぶ大接戦だった。

 2日後に16歳の誕生日を迎える今村は昨年、全日本ジュニア16歳以下の部でノーシードながら準優勝し、12月の全日本ジュニア選抜室内でも最年少の一人として健闘するなど〈チャレンジャー〉としての活躍が目立ったが、今回は第1シードとして受けて立つ側。一方、来月15歳になる長谷川は昨年の全中チャンピオンという肩書きを持つ。

 セットを落とさず勝ち上がってきた長谷川は、得意のフォアを軸にアグレッシブなショットを散らして、果敢にラリーの主導権をとりにいく。その展開力は痛快だが、最後に仕留める一打の精度がやや不十分だった。167cmの長身とリーチを生かした両手打ちから伸びやかなストロークを繰り出す今村が、長谷川のミスにも助けられて第1セットを6-2で先取する。

 第2セットも第2ゲームを先に今村がブレークして一気に流れをつかむかに見えたが、「決勝はこれまでと違う雰囲気で緊張したけど、だんだん慣れていった」という長谷川がすぐにブレークバック。今村が第4ゲームで0-40の大きなブレークチャンスを生かせなかったあたりで、形勢が揺らぎ始めた。

 次のゲームではセカンドサービスでフットフォールトを取られるなどして精神的にも乱れ、連続ダブルフォールトをおかしてブレークを許した。

「もともとサーブが課題で、流れが悪くなったり緊張したりする場面でサーブが崩れることが多い」と今村。第9ゲームのサービスゲームでは長谷川のセットポイントをしのいでキープしたものの、第10ゲームでは2度のブレークポイントを生かせず、長谷川がセットを奪い返した。

 最終セットは第5、第6ゲームをブレークし合ったが、長谷川が第10ゲームをラブゲームでふたたびブレークしてサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。

 しかし、「勝ちたいっていうのが大きくて、固くなった。今村さんは気持ちでも向かってくる感じで押されてしまった」。ラブゲームのブレークで〈お返し〉した今村がふたたび勢いづき、6-5のリターンゲームで15-40とマッチポイント。最後はフォアハンドの逆クロスへのウィナーを決めた。

「第1シードのプレッシャーはそんなになかったけど、自分が年上だったので負けられないという気持ちはありました」と今村。敗れた長谷川も「残念ですけど、年下なのでここまでこられたことはうれしい」と話した。

 ふたりとも武器と課題が明確。今後の伸びが楽しみだ。

(ライター◎山口奈緒美)

※写真は女子優勝の今村咲(京都/パブリックテニス小倉)
写真◎常田進


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