「今は大会をスキップすることは考えられない」とナダル

 モナコ・モンテカルロで開催されている「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/4月15~22日/賞金総額523万8735ドル/クレーコート)。

 現時点でラファエル・ナダル(スペイン)は、ロジャー・フェデラー(スイス)がフレンチ・オープンをスキップしているように、グランドスラムを欠場することは考えていないようだ。

 2人のベテランがテニス界のトップに戻り、しのぎを削っている。ナダルは今週モンテカルロで優勝しなければ、多くのポイントを失ってフェデラーに抜かれてランキング2位に落ちることになる。

 昨季に続き、2季連続で36歳のフェデラーはクレーコートのシーズンを丸ごとスキップして、グラスシーズンで最高のコンディションにもっていけるように整えている。

 昨年、ケガから復帰したフェデラーはオーストラリアン・オープンで優勝。クレーコートシーズンをスキップして、ウインブルドンも優勝して、今年はオーストラリアン・オープンを連覇、グランドスラム通算タイトル数を「20」にした。

 このスイスの大スターは出場大会数を減らし、年齢を重ねている体をなるべくフレッシュな状態に保とうとしている。ロラン・ギャロスなど、クレーコートでナダルとの対戦を避けていることが、非常にうまくいっている。それに対し、ナダルはまだフルスケジュールを戦えると信じているようだ。

「自分の意思で大会を欠場することは想像できない。プレーするのが大好きな大会でもあるから、モンテカルロをスキップするなど考えられない! ウインブルドン、USオープン、オーストラリアン・オープン、ローマもそう。これらをスキップすることなどあり得ない」とナダルは語った。

 31歳のナダルは最近、右の臀部の負傷から復帰。このケガで彼は、オーストラリアン・オープン準々決勝のマリン・チリッチ(クロアチア)戦の第5セット途中でリタイアを余儀なくされた。

 フレンチ・オープンの真っ只中となる6月3日で32歳になるナダルは、自分が現在のフェデラーの年齢(36歳)に近づいたら、少し考えを改めるかもしれないという。

「もちろん歳を重ねれば、トレーニングの内容やカレンダーを見直さなければならなくなる。しかし、例えば“グラスやハードコートではプレーしない”と宣言するのは自分にとってはとても難しいこと。今のところそのようなプランはない。ただ、未来に何が起きるか予想することはできないから、“今後絶対に”と明言することはできないよ」とナダルは話した。

 ナダルはモンテカルロ、フレンチ・オープン(5月27日開幕)でともに11回目の優勝を狙っている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
MONTE-CARLO, MONACO - APRIL 19: Rafael Nadal of Spain in action against Karen Khachanov of Russia during the mens singles 3rd round match on day five of the Rolex Monte-Carlo Masters at Monte-Carlo Sporting Club on April 19, 2018 in Monte-Carlo, Monaco. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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